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現地オプショナルツアーのJTB ルックアメリカツアー

孤高の古代空中都市そしてインカ帝国の最後の聖地「マチュピチュ」   

ペルー・ボリビア

80年代のニューヨークタイムスに掲載された1面フルページのBMWの広告で「死ぬ前にしなければならない10個の経験」というテーマで、そのNo.10が「BMWをドライブすること」そしてNo.1が「マチュピチュで朝日を見ること」というものでした。この広告でどのくらい車が売れたかわかりませんが「マチュピチュに行かなきゃ!」と誓った人は(私を筆頭に)数知れずではなかったと思います。

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1911年7月24日の朝、エール大学の講師だったハイラム・ビンガムが10才のペルー人の道案内の少年に導かれてケチュア語で老いた山と呼ばれるマチュピチュの尾根を目指して進んでいった。そして忽然と目の前に現れた廃墟となったインカの都市は、400年の時を経て再び人々の前にその姿を現すことになりました。ビンガム氏は、その息を呑む光景を目にしたとき「信じがたい、夢のようだった」と回想しているそうです。

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空中都市と呼ばれるのは、マチュピチュ(老いた山)とワイナピチュ(若い峰)という2つの峰の間にあって、空中からしかその存在が確認できないことに由来しているそうです。(↓太陽の神殿の下にある陵墓 王族のミイラの安置所とされている)

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マチピチュで最も神聖な場所といえばまずはインティワタナ(Intiwatana)ですね。インティ(=太陽)、ワナタ(=年)という意味だそうですが冬至、夏至、春分、秋分などを知るために使用されていたとされています。もっともパワーが集中しているまさに超ど級のパワースポットだそうで、手をかざしてパワーを授かろうとする人も多いところです。

インティワタナ

そして「太陽の神殿」(El Templo del Sol)も見逃せません。クスコにある”コリカンチャ”(太陽の宮殿)にもみられる微妙な曲線を描く石組みが特徴で、約10.5度の自然な丸みとなっているそうです。

太陽の神殿
ワイナピチュ登山口に聳える「聖なる石」(Roca Sagrada)高さ3メートル、幅7メートルの屏風のような巨岩ですがマチュピチュを取り囲む霊峰の数々にシルエットが重なる感じがします。

聖なる岩

「聖なる石」の前にある3方が壁となった2つの部屋と共になんらかの儀式に使われたものだそうです。

聖なる岩 マチュピチュ

そして、地面にへばりついて先がなにやら鳥の嘴のようにもみえる巨大な岩。後方の両側に聳えるように2枚の岩がまるでコンドルが翼を広げているように見える「コンドルの神殿」翼の部分がルーブル博物館にある「サモトラケのニケ」を彷彿とさせるような躍動感さえも感じられます。

コンドル

聖なる広場の東側、長方形の開いた窓が3つ、ふさがった窓が2つある 「3つの窓を持つ神殿」(Templo de las tres ventanas)「3つの穴から生まれた8人兄弟の1人がインカの始祖となった」というインカの始祖神話からハイラム・ビンガムしが「3つの窓の神殿」と名づけたそうです。

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聖なる広場の北側に位置し3つの窓を持つ神殿の近くにある↓「主神殿」(Templo principal)ハイラム・ビンガムが発見したときすでに左側が歪んでいたそうで地震などによるものとされています。

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ケチュア語で”若い山”を意味する「ワイナピチュ」聖なる岩に登山入り口がありますが、最近の人気のハイキングコース。隠れたる聖地「月の神殿」もあります。

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ワイナピチュ登山の醍醐味ななんと言っても山頂から遙か下方に望むマチュピチュの絶景ですね。

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マチュピチュのもう1つの名物、ラマ。芝刈りをしなくいい理由はラマを放牧しているからなのだそうです。ガイドさんから口移しにビスケットをもらっていました。

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そして、人生死ぬ前に経験しなくてはならない(BMW曰く) No.1 マチュピチュの朝日!!!朝日が出る前のしっとりした空気に包まれたマチュピチュ。後ろの尾根のほうから叙々に光が降りてきます。

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そして、マチュピチュを守るように連なる霊峰の合間から太陽が昇ります。その瞬間は、なんと形容していいのかわかりませんがまさに「過去は全て過ぎたもの、今この瞬間に新しい世界になった!」と思わせるような感覚ですね。

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陽が登るにつれて、刻一刻とマチュピチュのシルエットが深くそして色づく様は「こんなに美しい瞬間が、こんなに早く過ぎてしまっていいんだろうか?」と思うほど・・・・カメラのシャッターを切る時間もモッタイナイ!!

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10分もするとワイナピチュにも光が当たって来ます。インカの人々はマチュピチュを守るように聳える霊峰の全てに名前を付けていて冬至、夏至の日にはどこから太陽が昇るのかを全て知っていたのだそうです。そして冬至の日の太陽の光を集める窓と、その窓から入る光が反射する岩そしてその岩に散りばめられたクリスタルが太陽の光に反射し満点の星のようにキラキラと輝くのだそうです。

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マチュピチュを守る霊峰は60以上。その全て名前があり、そこにパワーが宿る。そしてその霊峰から昇る朝日の光のパワーをマチュピチュの岩が取り込んでその凝縮されたパワーを増幅し放出する機能があの「インティワタナ」なのでは??そしてその放出されたパワーで、インカ帝国の首都クスコを見えない気のバリアで守っていたのでは??マチュピチュの朝日を目の当たりに見ると、そんな妄想を抱いてしまいます。インカ帝国の謎とロマンを湛えたマチュピチュは、まさに屈指の世界遺産と言っていいでしょう。個人でぶらっと行くのも一興ですが国家試験を受けたガイドさんの説明は奥の深いものがあります。是非、JTBルックアメリカンツアーでマチュピチュ参りをされてみてはいかがですか?きっと、一生の思い出の旅となるでしょう。

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関 克久