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ボストン美術館 「北斎展」 開催中! ~HOKUSAI~

アメリカ

世界屈指の日本美術のコレクションで知られるボストン美術館では、2015年4月5日~8月9日まで北斎展~HOKUSAI~が開催中。230点もの葛飾北斎の作品が展示されています。
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 日本だけでなく世界から広く愛されてきた浮世絵。ボストン美術館には50,000点にものぼる浮世絵版画が所蔵されています。その保存状態から質の高さと数量は日本にも勝る世界最大規模といわれています。

なぜこんな素晴らしい数多くの浮世絵が日本ではなくここ、ボストンにあるのでしょう。

それは明治維新後、西欧文明に傾倒していた日本は、西欧美術こそが芸術と考え、浮世絵や屏風などの日本古来の美術には見向きもせず、日本美術の価値が下落していたのです。また、明治政府による廃仏毀釈(仏像や寺院を破壊する)により、仏像などの貴重な文化財も捨てられていたもの同然。要するに日本美術は大切にされていなかったのですね。そんな風潮の中、来日していたモースやアーネスト・フェノロサなどは、日本美術をこよなく愛し、芸術性を見抜きました。彼らは、このような日本美術品を廉価で買取してボストンに持ち帰り、今日の壮大なコレクションになったということです。まさに日本美術を救った恩人ですね。

アーネスト・フェノロサや岡倉天心とともにボストン美術館の日本美術コレクションの立役者のひとり、ウィリアム・スタージス・ビゲロー(William Sturgis Bigelow, 1850-1926)。ビゲローは医師でありながら、日本美術に心酔し、来日して収集した浮世絵コレクションは30,000点もあるとされ、1911年にボストン美術館に全て寄贈されました。その浮世絵コレクションのほとんどが、葛飾北斎の作品です。

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今回の北斎展ではその中から選りすぐりの作品を展示。常設ではあまり展示されず、なかなか日本ではお目にかかれない浮世絵が目の前で見れる!というまたとない機会に足を運んでみました。今回展示されていたのはほんの一部ではありましたが、230点もの作品が一堂に見れるのはここボストン美術館ならではではないでしょうか。特に、量産品の版画だけでなく、一点ものの「肉筆浮世絵」も多くあり、版画にはない鮮やかな色彩がなんとも美しいのです。

有名な富嶽三十六景」などもたくさん展示され、当時の江戸の庶民の活き活きとした生活や風俗が描かれていて見ていてとても楽しい!
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北斎の代表作といったらやっぱり「富嶽三十六景」のひとつ「大波」(神奈川沖浪裏)
版画の工程も展示されていて、とても興味深いです。

 

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そして最大のみどころは 「鳳凰図屏風」 
↓オリジナルの写真を載せることはできませんが、デジタルスクリーンで映し出されたフェニックス

本物の金屏風に描かれた伝説の鳥 フェニックス(鳳凰)は色鮮やかで圧巻です。今にも飛び立ちそうな躍動感。多くの人がこの屏風の前のイスに座って長い間、堪能していました。ゼヒ肉眼でご覧ください。
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また、浮世絵が影響を与えたゴッホやモネなどのヨーロッパ印象派のギャラリーもお忘れなく。

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ボストンにきたら是非この機会にボストン美術館に立ち寄ってみてはいかがですか。

By  フィオナ

ボストンへ行ってみたくなったでしょうか?

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