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90年前に関東大震災の日に開業した、フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル旧本館 ”The Imperial Hotel Tokyo”

ホテル

帝国ホテルの旧本館、通称「ライト館」は今から90年前の1923年(大正12年)に完成したのだそうで帝国ホテルロビーでは今、開業90周年企画「ライト館の面影を訪ねて」という展示を実施中です。

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開業レセプションの日に関東大震災に見舞われるという、奇しかりし偶然にも被害は最小限にとどまり、ライト館はこの歴史的大災害を乗り越えています。

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帝国ホテルは、昭和にかけて大都市東京の社交の中心として、ジャズやダンス、映画、祝宴などの新しい文化、情報の発信基地となったのだそうです。

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(↑)ヤッシャ・ハイフェッツのバイオリン・リサイタルのプログラムも展示されています。

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1967年(昭和42年)には、老朽化のために惜しまれながらも取り壊されてしまいましたが保存運動から玄関ロビーの一部は愛知県犬山市の「博物館明治村」に復元保存されているとの事。フランク・ロイド・ライトの部屋が、メトロポリタン美術館にも再現されていて人気を博してますが今もその一部でも残っていれば、博物館級のホテルになったろうに、なんとも残念。

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帝国ホテルの支配人だった林愛作氏の前職はニューヨークの古美術商だったそうで、熱心な東洋美術の収集家だったライトと出会い、その縁で本館の設計をライトに依頼することになったのだそうです。(↓)前列左から二人目がフランク・ロイド・ライト、その右が林支配人

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日本文化の素晴らしさをホテル設計に活かすことを考えたライトは、日本人の暮らしと美意識について深く研究をしたのだそうです。

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栃木県から算出された「大谷石」を使ったレリーフは、石職人によってライトのデザインが手彫りにされ多種多様の特殊レンガは専用の工場を設立して作られたのだそうです。

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中庭のテラスは自然との調和を大切にして、四季折々の花や緑があふれる空間を演出したのだそうです。

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ライトは自身の設計した建築デザインに合わせて、室内備品や調度品のデザインも行ったそうで家具、絨毯、カーテンや食器まで多岐にわたり、建築家の範疇を超えて「芸術家ライト」として全てのデザインに情熱を注いだのだそうです。

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メインダイニングには、オーケストラ・ボックスが作られていました。

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アメリカの喜劇王と呼ばれた、チャーリー・チャップリンは1932年(昭和7年)に初来日し和牛ステーキを気に入って、全ての食事にこのステーキを注文したそうです。

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メジャーリーグの先抜チームの一員として1934年(昭和9年)に来日したベーブ・ルースは中庭で日本の野球少年とふれあいました。

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1954年(昭和29年)、ジョー・ディマジオと新婚旅行で来日した、マリリン・モンロー「寝るときに身に着けるものは?」との質問に「シャネルの5番」と応えた有名なエピソードは「ライト館」での記者会見で生まれたのだそうです。

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270室あった客室には、家具、電気スタンドや絨毯などライトのデザインが施されています。

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こちらは現在の帝国ホテルの客室。ハード面ではほんとに細かな所まで目が行き届いています。

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エンターテインメント・コンソールには、僅かながらにライトのデザインの片鱗を伺うことができます。

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2階のオールド・インペリアル・バーには、バーカウンターの後ろのテラコッタそして一番奥のテーブルの「大谷石」の壁にライトに「ライト館」の面影が残っています。

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スタンドもライトのデザインを彷彿とさせます。

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ライトが初めて手がけたホテルでしたが、完璧主義者だったライトは、工期の遅れや予算超過などで経営陣と対立する事もしばしば、ついに林愛作と共に完成を待たずに解任されて帰国してしまいました。ライトは浮世絵の収集家としても有名ですが、設計料のほとんどを浮世絵の購入に充ててしまったとか・・・

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返すがえすも、理由があったにせよ、もし現存していれば重要文化財級のホテルとして都心のピカ一のアトラクションなったであろう事は、、間違いありません。ドアを入った瞬間に不思議と背筋が伸びるような、それでいて自然に振舞うことができる帝国ホテル・マジックは今も健在、もちろん日本を代表するホテルとしてもピカ一!「おもてなし」の本来の意味がわかるかもしれません。訪れてみる価値は大有りです。

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【帝国ホテル東京】
〒100-8558 東京都千代田区内幸町1-1-1
www.imperialhotel.co.jp/

【参照サイト】
シカゴ郊外「フランク・ロイド・ライト邸」を訪ねる!Frank Lloyd

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関 克久