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麗しのイタリア周遊記 ③ 「中世の町シエナとサンジミニャーノを訪ねる」

イタリア

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永遠の都、ローマを後にし、花の都フィレンツェへ向かう道中、JTB人気のコース「麗しのイタリア8日間」では、トスカーナの小さな町シエナサンジミニャーノを訪れます。この小さな二つの街は中世の雰囲気がそのまま残る、とっても可愛らしくて素敵な街。そしてその道中もまた素敵なのです。 6月から7月にかけては向日葵畑が沿道を埋め尽くします。向日葵の時期以外でも、なだらかな丘に糸杉の木やオリーブ畑などのどかな田園風景が広がりまるで絵画のよう。また、トスカーナはワインの生産がとても盛んで美食の州とも呼ばれています。皆さんが良くご存知のキャンティワインは、このトスカーナのワインです。窓の外の景色に見とれていると、あっという間にシエナ(Siena)に到着。

シエナは小高い丘に作られた街で、細い道が迷路のように入り組んでいます。どこの通りも風情が漂い、まるで中世にタイムスリップしたかのようです。ここでの見所は世界一美しいと言われるカンポ広場カンポ広場を見下ろすマンジャの塔(写真下)。

それから見逃せない見所がシエナのドゥオモ(大聖堂)です。シエナのドゥオモはモザイクなどのビザンチン様式を取り入れ、ファサード下部と上部で作られた時代が異なるため下部はロマネスク、上部はゴシックと二つの建築様式を一度に見ることが出来ます。(写真下) 内部もとても豪華で、床一面には美しいモザイクが施されています。また、祭壇の前には繊細な彫刻が施されたジョバンニ・ピサーノによる説教壇があるかと思えば、ミケランジェロの彫刻も置かれていて、とにかく豪華。教会というよりもはや美術館!

シエナの名物はアーモンドとリキュールを使ったリチャレッリというクッキーのようなお菓子とパンフォルテというケーキの様な丸いお菓子です。いずれも日本人のお客様にはちょっと甘みが強いかもしれませんが、パッケージが綺麗なのでお土産には最適です。続いてシエナから1時間弱バスを走らせると、サンジミニャーノに到着します。サンジミニャーノは塔の町と呼ばれています。

この小さな町に実に14本もの塔が建っているからです。この町に塔が建ち始めたのは13~14世紀で、お金持ち達が富の象徴として建て始めました。一番多い時期で実に70本もの塔が建っていたましたが、現在は14本が残るのみとなっています。この街の守護聖人は聖女フィーナ。彼女は早くに両親を亡くし、貧しい上に重い病気を抱えていたにも関わらず人々への慈愛の心を忘れず神を信じ、15歳で天に召された少女です。そして彼女が亡くなった日、この街にスミレの花が咲き乱れたそうです。それを信じるか信じないかは皆様次第ですが、本当にそのようなことが起こっても不思議ではないと思わせてしまうような街です。(写真下:聖女フィーナのフレスコ画、現存する彼女の家に残っています。)

サンジミニャーノは本当に小さな街で、街の中に信号はなく歩いて1時間もあれば、街の見所は全て見ることが出来ます。

メイン通りには可愛らしいおみやげ物屋さんが並んでいて、店先を覗くだけでも楽しいのですが、その中に“いのししの剥製”が飾られたお店があります(写真下)。ここでは、しし肉のハムを販売しています。しし肉のハムは サンジミニャーノの特産ですので 是非試してみて下さい。


それからもう一つ、「ベルナッチャ ディ サンジミニャーノ」という白ワイン。 フルーティーでとても飲みやすいのが特徴です。 ハムとワインを買って、ホテルで晩酌されるのもいいですね。サンジミニャーノの街を後にし、オリーブ畑を見ながらいよいよツアーは花の都フィレンツェへと向かいます!

次回の記事では、花の都フィレンツェ、世界唯一の海上都市ベネチア、ロミオとジュリエットの舞台となったベローナ、そして世界ファッションの中心地ミラノをご紹介します!お楽しみに!!

 

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