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旅のエスプリ

レオナルド・ダ・ビンチはナポリタンを食べたのか? ペルーには『世界5大文明があった?』今ペルーで最も注目されている古代都市。

目からウロコのトラベル・コラム「旅のエスプリ」

旅のエスプリ Vol. 8

レオナルド・ダ・ビンチはナポリタンを食べたのか?
イタリア料理に欠かせないトマトのルーツはペルーだった!

元祖ナポリタン「スパゲティ・ナポリターナ」パスタの起源はマルコポーロが中国の麺をイタリアに伝えたとか、いやイタリアが起源だとか諸説がありますがでは、レオナルド・ダ・ビンチはナポリタンを食べたのでしょうか?

答えはNoです。

何故ならトマトはアンデス高原(ペルー)の原産でスペイン人によってヨーロッパに伝えられたのは16世紀初頭、ダ・ビンチが亡くなった1519年にスパゲッティー・ナポリタンというメニューはまだ存在しなかったからです。

トマトは今ではイタリア料理に欠かせない食材ですが、実は世界の常食になっているジャガイモ、トウモロコシ、カボチャもペルーが原産です。最近健康食として話題になっているアンデス高原で育つキヌアも、栄養のバランスが優れている事からNASA理想的な宇宙食である発表しています。そしてカスタード・アップルとも言われる舌触りで、マーク・トウェインを「最も美味な果物」と言わしめたチェリモヤもペルーの食べ物です。

日本の3.4倍の国土を持ち、アマゾン川の上流の熱帯雨林、無数の渓谷、湖が散在するアンデス高原、そして太平洋岸の海岸地帯と変化に富んだ気候風土をもつペルーには美味しい食材が育つんですね。

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ペルーと言えば世界遺産マチピチュやナスカの地上絵が有名ですが、2009年に世界文化遺産に登録され、今最も注目されている古代都市遺跡が「カラル遺跡」です。

カラル遺跡

カラル遺跡ペルーの首都リマから北に200km、バランカ郡のスーぺ谷に眠る十数基のピラミッドを有する巨大な遺跡で、従来の考古学的歴史観を根底から覆すことになった遺跡です。

アメリカ大陸では、紀元前1200年頃のメキシコのオルメカ文明が最古と考えられて来ましたが、このカラル遺跡はそれより遥かに古い紀元前2800年頃の遺跡である事が判明したのです。教科書で習った世界4大文明という事実は、もしかすると誤りかも知れないという事になるわけです。

世界4大文明は全てナイル、インダス、チグリス・ユーフラテス、黄河といった大河のほとりに発生したものですが、カラル遺跡の周辺は砂漠で大河が無いという事も、今までの文明の起源説に疑問を投げかけています。

さて、リマの中心に天野博物館があります。

左:リマのシティホール/右:リマ Hacienda Mamacona

天野博物館リマ市の名誉市民でもあった故、天野芳太郎氏が生涯をかけてプレ・インカ時代のチャンカイ遺跡の発掘、研究によって収集した数万点以上のコレクションを誇っています。

ディレクターの阪根博先生は天野芳太郎氏のお孫さんに当たる方で、博物館運営の傍ら発掘もされていて実は「カラル遺跡」に匹敵する遺跡を発見されています。

首都リマから北に100kmにあるチャンカイの谷の一角にある「シクラス遺跡」がそれで、神殿とみられる石造建築の山頂付近にあった盗掘者が掘った横4m、深さ8mの竪穴から、アシを袋状に編んで小石を詰めた「シクラ」や炭化した木片、繊維辺などを発見しました。

直ぐに東京大学で放射性炭素の年代測定で調べたところ、なんと4800年以上前の物である事が判明したのです。カラル遺跡より古い、ひょっとするとアメリカ大陸最古の文明だった可能性がある上、インカ文明(15世紀~16世紀)などのアンデス山脈の高地で発展した文明を3000年以上もさかのぼる都市文明が存在した事を解明できる鍵を握った重要な発見でした。直ぐにペルー政府から発掘許可を得て調査チームによる発掘が始まったのですが、今は残念ながら財政難で調査は中断されてしまっています。(参考:朝日新聞記事)

シクラス遺跡

阪根博先生は天野博物館の運営をされる傍ら、チャンカイ遺跡の発掘を続けておられる方ですが、インカ帝国、マチピチュ、ナスカの知られざる真実のお話、ペルーの歴史、文化、食材の話題など目からウロコの話が湯水の如く次々と出てくる、大変きさくな方です。弊社では毎年ニューヨークとロサンゼルスで講演会を催していますので、是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。また年末に、「阪根先生がご案内する世界遺産カラル遺跡」が日程に含まれる「ペルーの旅」を企画いたしましたのでお気軽にお問い合わせ下さい。

【参照サイト】
天野博物館
Museo Amano Official Web
www.museoamano.com

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関 克久

関 克久

Sales & Marketing Div., GM at JTB USA Inc.,
旅行のプロデュースに携わって30年。趣味は写真。「百聞は一旅に如かず」旅に出て初めてわかるのは、実は故郷の良さなのかも知れません。旅は百薬の長がモットーです。
関 克久

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