この記事は1年以上前に掲載されたものです。現在は内容が異なる場合がありますのでご容赦ください。

クロアチア旅行記⑭  Day7: 11/25  アドリア海沿岸都市 ドゥブロブニク ~城壁・要塞、紛争からの再建~

 前の記事を読む

4カ国周遊の話でドゥブロブニクの大切な観光地の紹介が後回しになってしまった。

ドゥブロブニク観光で見逃せない城壁散策である。観光地化され、入場料が毎年のように値上がりを続けているこの城壁、要塞の入場料も含めて70Kn。冬期の朝一番ででかけたので誰もいなかったが、夏場は信じられないほどの混みようだそうだ。(繁忙期はゆっくり撮影する余裕すらないらしい)ピレ門側の登り口から誰もいない城壁をすいすい歩く。全長1.9Km。

町外れにあるロヴィリイェナツ要塞が見える(後述)

断崖の城壁。何百年も街を守り続けている

見張り窓からアドリア海をのぞく(晴れていたら最高・・・泣)

ここでポイント:城壁散策の際には、海側より山側の方が撮影スポットが多い。また城壁は反時計回りに一方通行なので、時間のない方はピレ門ではなく、旧市街逆側の聖ルカ要塞側から入場(下マップ参照)して山側を回るのがよいだろう。

中でも絶好の撮影ポイントは北西のミンチェタ(Minceta)要塞(上記写真の左上角)。

ミンチェタ要塞

ここから旧市街とアドリア海が一望できる。

時間がなくて行けなかったフランシスコ会修道院(フランエヴァッキ修道院)の回廊までここから観えた。

ミンチェタ要塞でぼーっと旧市街とアドリア海を眺める。なんとも美しい街だ。

しかし、ドゥブロブニクはユーゴスラビア崩壊に伴い、1991年から7ヶ月に渡って続いたセルビア・モンテネグロからの砲撃によって大打撃を受け、この旧市街も大破している。当時13歳だったイヴィツァさんはその時の様子をツアーの車内で色々教えてくれ、ホステル戻った後は当時のドキュメンタリーを映写機で見せてくれた。この砲撃のニュースは幼いながら日本でTVで観た覚えがあるが、この紛争を生体験している人の話を聞きながら観る映像は妙にリアルだった。 (下は参考までにYouTube動画)

2度も家を破壊されて難民になったこと、数十メートル前に大砲が落ちたこと、彼は自分の10代はこの戦争によって台無しにされたという。話しを聞いていると、現在自由に国境を行き来するセルビア人やモンテネグロ人を見て複雑な気持ちはやはりあるような印象を受けた。そして自ら復旧作業に取り組み現在の美しさを取り戻した故郷ドゥブロブニクを誰よりも愛しているように思えた。

そんなイヴィツァさんの話を回想しつつ眺める旧市街は一層綺麗に見えた。

海から来る敵に備えて設置された大砲も当時のまま残されている。

そして今回泣く泣く断念したが、旧市街を見下ろすようにそびえるスルジ山は、旧市街を撮影するのに一番よいとされるスポット。旧ユーゴ軍によりケーブルカーや頂上の十字架が破壊され、昨年まで徒歩やタクシーで上るしかなかったが、2010年夏にケーブルカーが復活。ドゥブロブニクを一望できるとして人気がある。

旧市街城壁の外にも撮影スポットはある。ピレ門を出てインフォメーションセンター近くの細道を少し歩くと到着するロヴィリイェナツ要塞だ。

どうしても青い空、青い海、そして赤い煉瓦が綺麗な旧市街を撮影したいと思っていたドゥブロブニク最終日。願いが叶ってふと青空が顔を出してくれた。

要塞へつながる道の途中にあった小さな教会

てくてくと階段を登り、頂上までやってきた。やはり赤と青のコントラストは素晴らしかった。写真ではその美しさが伝わらないのが残念。

1人なにを考えるでもなくボーっと眺める景色。こういう瞬間に一人旅のよさを実感する。この旅行で雨期・閑散期に来て良かったと初めて思った瞬間だった。(苦笑) 誰かと美しさや素晴らしさ共有するものいいかもしれないが、自分と自然、自分と歴史、1対1で向き合う静かな時間が好きだ。

  

ぼーっとしているとあっという間に時間が過ぎてしまった。再び雲が陰ってきたのでゆっくりと階段を下りて要塞を降り、旧市街に別れを告げた。

空港へ向かう車の中から撮影した旧市街

帰りはドゥブロブニク空港から飛行機でザグレブへ、そこからドイツミュンヘン経由マドリッドへ戻り、そこで一泊し翌朝ニューヨークに帰ってきた。

ちなみにクロアチア国内の移動はこんな小さな機体

最終日の半日は移動で終わってしまったが、大雨で何もできないと思っていたドゥブロブニクで隣国3カ国を訪れ、最後には青空のドゥブロブニクを見ることができたので十分満足だった。 こうして 5カ国8都市を訪れた1週間の旅が終わった。

好奇心旺盛でいつも新しい国・都市に行くのが好きな私だが、クロアチアはぜひとももう一度訪れてみたいと思う。雨期に訪れてしまったというのもあるが、長い歴史を持つ3都市を周遊には時間があまりにも短すぎた。そして沿岸にはスプリット・ドゥブロブニク以外にもクロアチアにはポレチェトロギール世界遺産ザダルのような美しい街が存在する。自然では世界遺産プリトヴィッツェ湖群国立公園がある。隣国のスロヴェニアと合わせていつかまた放浪の旅に出たいと思うのであった。

[by: カワ]

[geo_mashup_map]

【関連記事】
● ドゥブロヴニク:紺碧の海とオレンジ瓦♪
● クロアチアの国章に謎の生物!?
● 南イタリアの世界遺産メルヘン調のアルベロベッロ
● 旅行に便利なiPhone/Touchアプリ紹介!【指さし会話touch&talk】
● フランス旅行を存分に楽しめる「マイバス」 カリスマ・ガイドの辻さんがお勧めコースをご案内!
● オーストリア音楽散歩 「散歩の始まりはモーツァルト像とト音記号の花壇から~」
● ギリシャ 「天空の修道院」メテオラ  ~ギリシャの世界遺産を訪ねる~
● イギリス・チェシャー州「不思議の国のアリス」と英国庭園巡り
● アテネのパルテノン神殿(世界遺産)
● Ciao, Italyヾ(≧∇≦*)〃

 【関連ツアー】
● クロアチア・スロベニア7日間
● 麗しのイタリア8日間 ~イタリアの世界遺産をたっぷり観光する人気コース~
● スペイン満喫 7日間
● オーレ エスパーニャ7日間 ~3つの世界と魅惑のアンダルシア地方を訪ねる~
● 情熱のスペイン 7日間 ~アンダルシアの白い村とラ・マンチャの風車~
● マドリード市内半日観光 (午前)
● スペインハイライト 5日間
● トレド半日市内観光 (午後)
● セゴビア半日観光 (午前)
● マドリード フラメンコ・ツアー(飲み物付)
● マドリード旧市街徹底観光とチューロスとチョコラーテのおやつ

looktour
Follow me

looktour

ルックアメリカンツアーのニューヨーク在住スタッフ。ニューヨークの旬ネタやグルメレポートなど「ニューヨークの今」をお届けいたします。旅のお役立ち情報も満載。
looktour
Follow me

Comments are closed.