この記事は1年以上前に掲載されたものです。現在は内容が異なる場合がありますのでご容赦ください。

ワシントンDCの道草  ~芸術編~

<ワシントンDCの道草 ~食編~ を読む>

スミソニアンモールの東洋美術コレクションフリーア美術館 (Freer Gallery of Art)へやってきました。鑑賞する人々の動きも静かで館内の空気もこころなしかゆっくり流れています。改修、修復を終えて新しくオープンしたアメリカ人肖像画家ウイッスラーの『ピーコックルーム』、4月上旬にオープンして以来話題になっています。 他都市に巡回することはない作品ですのでこちらが出向くしかありません。

この部屋はもともとリバプールの船舶王レイランド氏のロンドン邸に磁器コレクションを陳列するダイニングルームとして造られたものだったようです。レイランド氏のイメージするダイニングルームはほぼ完成近かった。それなのにウイッスラーは勝手に主の留守をいいことに部屋を塗り替え、描き変え『まだ帰宅しちゃいけません。すばらしいお部屋になります。お気に召すこと間違いなしです!』と太鼓判を押したのですが塗り替えられた部屋を見た注文主はお気に召すどころか怒り心頭し裁判にまで発展、あげくの果てはそれで命を縮めることになったとか。

Peacock Room 『磁器の世界からの王妃』

パトロンの気分を損ねたウイッスラーは支払いを拒まれ腹いせ?に『金銭とアート』と題した自分とレイランド氏を擬人化して2羽のピーコックを描きなぐっています。

Peacock Room『金銭と芸術』

よーくみると右のクジャクは羽を思いっきり広げて羽には小判がびっしり、床にも小判が落ちています。広げた勢いで床に落ちてしまった小判?  『払うくらいなら捨ててしまえ』と言うジェスチャーでしょうか?そんな激しいドラマが描かれている部屋にはブルーで統一されたオリジナルの中国の磁器に代わってフリーア氏のコレクション、アジアの陶器磁器の作品がしつらわれ落ち着いた雰囲気を醸し出しています。部屋の天井は何層も塗り重ねた深みのある色合い、漆?を塗ったつややかな光沢のある表面、壁面には金箔がふんだんに使われて東洋の趣きがあります。塗り替えられる前の部屋はどうだったか知る由もありませんがこの部屋だけみると明や清の青の磁器が映えそうですね。

銀化の美しいペルシャの器

氏の亡き後、ウイッスラーのパトロンであったフリーア氏がこの部屋を購入しデトロイトの邸宅に移設。フリーア氏亡き後遺言によって美術館に移設されたそうです。 『Peacock Room』は2013年の春までの特別展として開催されています。

シリアの象眼細工

別の部屋の展示室で『Hand Warmer』と表示されていた象眼細工の作品をみて今で言うホカロンかなと思いつつフリーア美術館を後にしました。 <by : 上>

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