ロサンゼルスに来たら是非訪れたい!『全米日系人博物館』 二つの祖国の架け橋に歩んだ日系アメリカ人の歴史《ホップオンホップオフ観光バス=38番停留所》

 アメリカに渡った日系移民の歩みを展示した『全米日系人博物館』はロサンゼルスのダウンタウン、リトル東京の中にあります。

1982年、ロサンゼルスリトル東京の日系ビジネスマン達と第二次世界大戦で日系人部隊として大活躍した442部隊の退役軍人達の2つのグループが其々日系アメリカ人に関する博物館を造りたいと考えたのが始まりだそうです。

以下博物館の歴史の紹介の中から抜粋です・・・

《当時、多くの一世たちがこの世を去り、彼らの貴重な体験が消えさろうとしていました中で、自分たちの子供や孫、三世、四世たちは、祖父母、両親たちの苦労や成功の歴史を知らないまま育っています。第二次世界大戦中の強制収容によって、一世たちの体験を物語る生活用品や写真、文書、その他の多くの記録がすでに失われています。そして残された遺品も、屋根裏部屋でホコリをかぶり、やがて捨て去られてしまう運命にあったのです。 ≫

現在のモダンな新館に隣接して、西本願寺があります。ロサンゼルスで最初の仏教寺院として1925年に建てられ、京都の伝統的な寺の面影を残しながら、日本と中東の建築様式を取り入れた斬新なデザインの建物だったそうで、当時は地域の日系人の集会所、そして貸し事務所の機能も備えていましたそうです。戦前のリトル東京の生活の中心であったこの建物は、第二次世界大戦中には強制収容所に送られた日系人の家財道具などを収容しておく場所となったとの事。 戦後は荒廃したままの建物は1969年にロサンゼルス市に売却され取り壊される運命にありましたが関係者の働きかけによって、市再開発局と市政府からこの建物を博物館として使用することを認められ、修復されることになったのだそうです。

現在は、強制収用所での体験者や、二世部隊で実際に戦った方々をはじめ200人以上のボランティアの方々が展示のガイドをしたり博物館の運営に携わってらっしゃるそうです。下の写真の方は、日曜日に展示のガイドをしてくださっている田島さんです。

そして、田島さんからお勧めしていただいた、『日系アメリカ人の歴史』という本。鮫島さんという、ご両親が強制収用所に入れられ、自分は戦後B級戦犯の通訳として日本に駐留された体験談をはじめ、アメリカに渡った日系移民の歩みが紹介されています。

現在アメリカに暮らす日系人は約85万人。 そのうちの72万人がハワイと西海岸(カリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン州)に在住しているそうです。1970年まではアジア系の中で最大の集団だったとの事。

さて、博物館に中庭には、ちょっとしたパーティースペースもあります。ティー専門のカフェが隣接していて、サンデーブランチもできます。

“CHADO TEA ROOM”というしゃれた店。世界中のお茶が楽しめて、日本の緑茶だけでも10種類以上が用意されてます。サンドウィッチやケーキも美味しいです。

1841年に土佐の鰹漁船が難破してアメリカの捕鯨船に助けられたのはご存知、ジョン・万次郎こと中浜万次郎ですが、彼こそが、ホイットフィールド船長の故郷ニューイングランドのニューベッドフォードに移民した、一番最初の日本人だったのだそうです。その後、1868年(明治元年)には砂糖キビ・プランテーションの労働者としてハワイに移民が始まり、1924年の「排日移民法」で完全に移民が停止されるまで、多くの日本人がハワイや西海岸に渡ったのだそうです。今日の85万人の日系人の大半がその子孫だそうです。

ディズニーランドやハリウッドはもちろん外せない観光スポットですが、ロサンゼルスに来たら是非この日系人博物館を訪れていただきたいですね。日本人の底力というか逞しさみたいなものを再認識するかもしれませんよ!

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【参照サイト】
Japanese American National Museum
369 East First Street, Los Angeles CA 90012
http://www.janm.org/

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関 克久

関 克久

Sales & Marketing Div., GM at JTB USA Inc.,
旅行のプロデュースに携わって30年。趣味は写真。「百聞は一旅に如かず」旅に出て初めてわかるのは、実は故郷の良さなのかも知れません。旅は百薬の長がモットーです。
関 克久

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