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NYで最高のフィレ・ミニオンが味わえる「キーンズ・ステーキハウス」 125年の歴史と伝統が息づくKeens

Keens ステーキハウスは6番街の36丁目。外観はごくごく普通のファミリー・レストランのようですが、中に一歩入るとそんじょそこらの博物館顔負けと思うくらい125年の歴史を感じさせる展示物であふれています。フロントからメインダイニングまで天井に所狭しと吊り下げられたチャーチワーデン・パイプにまずは驚きます。

昔は吸い口の細く長いパイプは壊れやすかったので、レストランや旅館で預かる風習があったんだそうで、ここキーン・レストランでも常連のお客さんのパイプを預かったのが始まりとの事。残念ながら預かり台帳が今では紛失していて、誰のパイプかはわからないのだそうです。

ただし有名な人のパイプはフロントの暖炉の上のガラスの中に展示されています。良く見ると、ダグラス・マッカーサーやベーブ・ルースのパイプもあります!これはスゴイ。

 

恐慌の年1929年、第31代大統領となったハーバート・フーバー、そしてテディー・ベアで親しまれたセオドア・ルーズベルトのパイプもありました。そこらじゅうが禁煙となってしまった今からは想像もできませんが、パイプをキープしてくれるレストランなんて、古き良き時代の名残であります。

 

メインダイニングはそれぞれのテーブル1つ1つに味があります。微妙に凹凸のある壁に隠れたテーブル、他のテーブルよりやや明るいテーブル、窓際のベンチシートのあるテーブル、ゆったりと座れる中央の丸テーブルなど、ですが一元客はそう簡単に好きなテーブルには座れません。常連のお客さんがちゃんと取ってあるからです。

キーンズのお勧めステーキはTボーン・ステーキ。やっぱり日本人には量が多いので、サーロインかフィレ・ミニオンがいいかもしれません。どっちが美味いかはかなり意見が分かれるところだと思いますが、フィレは単に柔らかいだけでなくて、なんとも熟成した深い味がありますし、サーロインはスパークスといい勝負になります。

マトン・チョップといえば、KeensといわれるくらいNYでは有名!というかここしか食べられない。1935年に10万食をサーブしたと記事に書かれていました。

また、マッシュ・ポテトも素朴なジャガイモの味がそのまま。付け合せにはお勧めです。

デザートは、Lady Mのチョコレートケーキもあります。ヘビーなステーキのあとのあっさりとしたデザートとしてお勧め。

最近はホテルでもバーが少なくなりましたが、昔ながらの長いバーカウンターがあります。ランチ時でも結構一杯になってます。ここには、1階のメインダイニングの他に、どでかいトナカイの剥製のあるMoose Room、Lambs Roomなどのバンケット・ルームがあって歴史を感じさせる風情がたっぷりです。Lincoln Roomにはリンカーンにまつわる展示が壁一杯にあります。オーナーのコレクションの一つだそうです。

1865年、4月14日、リンカーンがワシントンにあるフォード劇場で観劇の最中に暗殺された時の本物のプログラムが展示されていました。リンカーンが持っていたそのもののプログラムだった! という説もありますが真実は・・・?ローラ・キーンという女優が演じたOur American Cousinという演目だったそうですが、ローラ・キーンはリンカーンが撃たれた後すぐに、水を持っていって息を引き取るまで大統領の頭を抱きかかえていたのだそうです。

前述の演目のプログラムは上の壁の左端にあります。その他にもリンカーン大統領にまつわるコレクションだらけです。

ニューヨークには沢山ステーキ・レストランがありますが、''Keens Steakhous'' はやっぱり外せませんね!日本と比べると吹けば飛ぶような浅い歴史のアメリカですが、昔ながらのしきたりをそのままに大切に継承している貴重なレストランだからです。もちろん、ステーキも絶品、サービスも最高です!

 

72 West 36th St, New York NY 10018

Keens Steak house
72 West 36th St, New York NY 10018
212-947-3636
http://www.keens.com/

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関 克久

関 克久

Sales & Marketing Div., GM at JTB USA Inc.,
旅行のプロデュースに携わって30年。趣味は写真。「百聞は一旅に如かず」旅に出て初めてわかるのは、実は故郷の良さなのかも知れません。旅は百薬の長がモットーです。
関 克久

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