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ユニオン教会を訪ねて 「マチスとシャガールの奇跡のステンドグラス」

ニューヨーク

マンハッタンから車で1時間くらい北上したところ、美しい邸宅など歴史的建造物があり、古きよきアメリカの面影の残るハドソン渓谷沿いの町スリーピーホロウ。
歴史的希少価値のあるロックフェラー邸・フィリップスバーグマナーと同じく、大変有名なユニオン教会があるのもこのスリーピーホロウです。 こじんまりとした一見して何の変哲もないのどかな田舎街の一件の教会。 気付かずにそのまま通り過ぎてしまうくらいの小さな教会がどうして有名かご存知ですか?

union church

この教会には19世紀の芸術2大巨匠 マチスとシャガールのステンドグラスが飾られているのです。ロックフェラー家のお膝元にあるこの教会、一家のご贔屓の下建てられました。モダンアートをこよなく愛し、ニューヨークモダンアート美術館(MOMA)にも大きく貢献した母アビー ロックフェラーを敬して、息子ネルソンロックフェラーが現代アートの先駆者マチスに頼んで製作したバラ窓(※)、そして母と同じくモダンアートを愛した娘ペギーロックフェラーが彼の作品に惚れ込んでシャガールに製作を依頼した9枚のステンドガラス達。 なかなかお目にかかれない代物ばかりです。

※ バラ窓とは一般にゴシック建築 (主に教会・聖堂)においてステンドグラスで作られ、放射状に模様の施された円形の窓です。

 残念ながら教会内は撮影禁止。 外から差し込む柔らかい光に照らされたステンドグラスの繊細な色合いはどちらにしろ写真では伝わらないほど素敵です!ご参考までに→ 公式ホームページは こちら  ステンドグラスの写真は こちら

マチスの生涯最後の作品となったバラ窓はなんとも言えない不思議なオーラがあって、瞑想するのによいのだとか・・・普通バラ窓には赤い色が使われるそうですが、マチスの作品には赤はありません。 さすがモダンアーティスト。黄色のバラ窓です。 一度はデザインを諦めかけた程 身体の具合が悪かったマチスが、病床で仕上げたこのデザイン。彼はデザイン完成の数日後に他界しており、完成したステンドグラスを見ることができなかったそうです。

マチスのバラ窓
教会のバラ窓にしては小さく、シンプルな黄色の曲線のバラ窓なんですが、じーっと長々みていても不思議と飽きません。 一方シャガールのステンドグラスは本当に細かい色使いでまじまじと見入ってしまいます。シャガールが米国の教会の為に唯一仕上げた作品達です。 9枚の作品はロックフェラー家のメンバーをモチーフにした作品から旧約聖書のお話をデザインしたものまで様々です。一番大きな中央の作品は旧約聖書にでてくる慈悲深い善きサマリヤ人の話が描かれていて、一見ごちゃごちゃしているようですが本当に細かいデザインをじっくり見ると5分10分かかってしまいます。 

興味深いのがシャガールの現す“”。 普通は赤とかピンクとか想像するかと思いますが、シャガールの現すLOVEの色は。 青色が多く使われているのも納得です。また、通常ガラス一枚にお話の一場面のみ描かれているのにシャガールの作品は一枚のガラスでお話全てが語られている。そんな感じでしょうか。 とにかく深いです。 これまで個人的に彼の絵画はあまり好みではありませんでしたが、ステンドグラスをみて彼の素晴らしさがわかった気がします。 

IMG_0464
写真上の大きな窓(善きサマリヤ人)、そして左右の小さい窓8つ、計9つがシャガールの作品です。これまでヨーロッパの教会を始め、数えきらない程たくさんのステンドグラスを見て回ってきたけれど、ユニオン教会のステンドグラスは本当に興味深いです。 機会があれば是非ユニオン教会に行ってみて下さいませ!  <カワ>

 

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