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セオドアー・ルーズベルト邸 サマー・ホワイトハウス サガモアヒル 

ニューヨーク

ロングアイランドのロイドハーバーの高台にルーズベルト邸を訪れました。ここはサガモアヒル国定史跡で内務省国立公園局が管理しています。 セオドア・ルーズベルトは1901年にマッキンレー大統領の暗殺で副大統領から大統領になりましたが当時彼は42歳で合衆国史上最年少の大統領でした。ちなみにオバマ大統領は47歳、4番目の若さだそうです。暗殺されたケネディー大統領は43歳で2番目ですが、選挙で選ばれた大統領としては一番若かったそうです。

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マンハッタンで生まれた彼は10代の頃にこの地を家族と訪れ、ハイキング、ボート、乗馬を楽しみ将来はここに住むことを決めたのだそうです。そして1887年からここに6人の子供と、息を引き取るまでの約30年間を過ごしました。玄関脇にある「ブナ」の木です。樹齢約100年以上との事ですが幹にある模様がいくつもの顔に見えたり、根の張り方が足に見えたりします。ルーズベルト本人がひょっとすると苗木を植えたのかもしれませんね。

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これは、Ice House(氷の貯蔵所)です。 昔の金持ちの家には必ずありますね。敷地内には沢山の桜が植えられています。井戸の水をくみ上げるための風車もそのまま残っています。

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ルーズベルト邸から歩いて10分ほどのところに、博物館があります。(入場無料) セオドアー・ルーズベルトの愛用した猟銃、選挙のキャンペーングッズなどが展示されています。

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彼は幼少時は病弱で、それを克服するためにグランド・キャニオンなどに通いアウトドアスポーツに熱中したそうですが、26歳の時に最初の妻と死別し、以降ノースダコタ州の農場に2年間一人で住んでいたのだそうです。その農場は現在はセオドアー・ルーズべルト国立公園になっています。 

彼は熊狩りが趣味で、1902年の秋の狩猟時に傷を負った小熊のとどめの一発を「瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」として撃たなかったというエピソードがあの「テディーベア」の名の由来になったのだそうです。

また、クサリが付いた「鼻メガネ」も彼のトレードマークですね。これは選挙キャンペーンで使われたピンです。彼は1904年にボクシングで左目を打たれそのために1908年には失明したのだそうで、ごく親しい友人しかその事実を知らなかったとの事。いろんなエピソードがありますね。

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これはアフリカに狩猟にでかけた際に持っていった薬のケースと望遠鏡です。

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1900年に副大統領として当選したセオドア・ルーズベルトはその年の9月にマッキンリーの暗殺で第26代大統領に昇格しました。 1905年には日露戦争で日本・ロシア間の調停をつとめ、停戦からポーツマス条約で和平交渉に尽力して1906年にノーベル平和賞を受賞しています。国民的な人気の高い大統領だったそうですが、歴史学者の評価も高く、リンカーン、ワシントン、フランクリン・D・ルーズベルなどについで上位にランクされているようです。ちなみに評判が散々だったブッシュ大統領は44人のうち19位と23位との事。世論と歴史的な評価は異なるということでしょうか。

サガモアヒルから15分ほどのところに「ハンチントン」という街がありますが、その隣にある「コールド・スプリング」の街にはアンティークショップなブティックなどかわいらしいお店が並んでいます。 コールド・スプリング湾は19世紀前半に捕鯨が盛んで9隻の捕鯨船を有し、繁栄したのだそうで近くに捕鯨博物館もあります。 昔、ロバートレッドフォードが主演したロングアイランドを舞台とした「華麗なるギャッツビー」という映画がありましたが、その中でNew Moneyの集まるWest EggとOld Moneyが集まるEast Eggという言葉がありましたが、このコールドスプリングの辺りはEast Eggエリアになるのでしょう。  

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