ロサンゼルス

航空ファンに大人気 世界で唯一オリジナルエンジンで飛ぶゼロ戦が見もの!! プレインズ・オブ・フェイムのエアーショー

アメリカの航空産業は言わずもがなですが世界最大規模で200万人以上の雇用を生み、経済規模は23兆ドルでGDPの15%近くを占める巨大産業です。車好きに負けず劣らず飛行機好きも多く、各地で開催されるエアーショーも大盛況です。その中で一風変わったエアーショーとして人気なのが、ロサンゼルスから東に1時間のリバーサード市近くのチノ空港にあるレインズ・オブ・フェイム博物館のエアーショーです。

Plain of Fame Air Show at Chino Airport

Plain of Fame Air Show at Chino Airport

プレインズ・オブ・フェイムは実際に飛行可能ゼロ戦がある事で有名な博物館ですが、その他にも第二次世界大戦中に活躍したマニア垂涎の戦闘機が飛行可能なコンディションで展示されています。これらが当時の空中戦さながらに実際に飛行するとあっては、人気なのも頷けます。

マスタング P-51の機体がズラリ

マスタング P-51の機体がズラリ

このエアーショーの目玉の1つはゼロ戦。プレインズ・オブ・フェイムにはオリジナルの栄エンジンで実際に飛行可能な機体がある事で有名ですね。Mitsubishi A6M5は1943年5月に製造された2357番目の機体No.61-120 で、1944年6月18日に連合国海軍が捕獲した十数機の中の1機との事。

零戦は注目度 No.1

ゼロ戦は注目度は非常に高い

プレインズ・オブ・フェイム所有の61-120機に加えて、サンタモニカ航空博物館所有のゼロ戦22型X-133機も飛行しました。X-133機はニューブリテン島のバボ飛行場より回収された残骸より、ロシアのストレラ・プロダクション・アソシエーツ社にて、ゼロ戦の図面や残骸を実寸して新造された機体です。エンジンはP&Wのアメリカ製が搭載されています。

映画Midwayのために改修された、Vultee BT-13 Valiant

映画Midwayのために改修された、Vultee BT-13 Valiant

映画ミッドウェイーの撮影のために改修された、Vultee BT-13 Valiantもお目見えで、全部で3機のゼロ戦が実際に飛行してくれました。飛行はしませんでしたが会場にはもう1機のゼロ戦が展示されていました。1970年代にニューギニアで発見され1990年代にロシアで修復された零式艦上戦闘機22型 三菱3858号です。機体番号AI-112は、アメリカ製のエンジンを搭載しています。

ロシアでレストアされが、AI-112機

ロシアでレストアされた、AI-112機

マスタングの前でポーズをとって写真撮影に応じてくれるモデルさんも登場です。

マスタングの前でポーズをとるサービスも

マスタングの前でポーズをとるサービスも

このX133には日本製の「剣」のエンジン「ハ115」を搭載する計画があったそうです。ハ115は16-120機に搭載されている栄エンジンとギア比が違うだけで同じ型ですが、3つのシリンダーにひび割れが見つかり、新シリンダー製作には莫大な費用がかかるという事で搭載をあきらめたとの事。

ロシアで新しい素材で製造された零戦

ロシアで残存パーツ、図面を基に新造された零戦X133機

F4U コルセアと編隊飛行する零戦X-133機

バトル

F4U コルセアと零戦

ロッキード P38 ライトニングリパブリックP47G・サンダーボルトマスタングと編隊飛行するゼロ戦61-120機。ロッキード・ライトニングは日本軍から「メザシ」または容易に撃墜できるので「ペロハチ」(ペロリと食える)と呼ばれていたそうです。しかし米軍が速度、武装、急降下特性を活かした戦法に切り替えてからは逆転し、運動性能以外では劣る日本機を寄せ付けない強さを発揮し「双胴の悪魔」と称されるようになったのだそうでうす。

連帯飛行

連帯飛行

オリジナルの栄エンジンを轟かせて離陸するゼロ戦61-120機。

零戦登場

零戦登場

P&Wのアメリカ製エンジンを搭載するゼロ戦X-133

零戦

ゼロ戦X-133機

2機の零戦

61-120機とX-133機

白煙を吐きながらの飛行もデモンストレーションの一部ですが、何故かいつも白煙を吐くのはゼロ戦というのは、やはりアメリカのエアーショーだから仕方が無いですね。

Valtee

零戦に改造されたValtee BT-13 Valiant

朝鮮戦争で活躍したジェット戦闘機の編隊飛行。ロシア製、Mikoyan Guravich Fagot Mig-15, Canadair Shooting Star G-133, North American Sabre F-86F。単発機とは違ってジェットエンジンは桁違いに早い! あっと言う間に急上昇して雲の中に消えていきました。

Korean

朝鮮戦争で活躍したジェット戦闘機

コックピットの横に旭日旗が30個も描かれてましたが、はたしてこの機体が30機を撃墜したのでしょうか?またはデコレーションかは確認できませんでした。

ぐらまn

F4U  コルセアのコクピットには30もの旭日旗が描かれている

編隊飛行を終えた零戦61-120とパイロット。

労をねぎらう

飛行を終えた零戦61-120とパイロット

プレインズ・オブ・フェイムエアーショーは毎年5月の1週目に開催されます。このために日本からはもちろん、ブラジルや英国からも航空ファンが訪れます。入場料は一律一人$25、グランドスタンド席は若干眺めがいい分入場料の他に$22がかかります。ベテランやVIP招待客専用の桟敷席の前にはグラマンの艦上戦闘機がずらりと並べられていました。

ぐらまん

桟敷席前にずらりと並んだグラマン艦上戦闘機

ゼロ戦は靖国神社の遊就館をはじめ各地の博物館に展示されていますが、4機ものゼロ戦が一度に見れて、しかも3機が第二次世界大戦中の名だたる戦闘機と編隊飛行を繰り広げるとあっては、世界各地からファンが訪れるというのも納得できます。

どでかいエンジンを積んで見るからにぶ厚い装甲でがっちりしたグラマンに比べると、ゼロ戦はまるでトンボのようにか細くて華奢な機体に見えます。 しかし飛行している姿はグラマンはパワーで飛ばされている感じがする一方で、ゼロ戦は水を得た魚のようにスイスイと飛んでいる感じです。派手なイラストで装飾された機体が多いなかで、日の丸だけのシンプルなゼロ戦はやはり美しいと思うのは日本人だけでしょうか? 来年のエアーショーは是非訪れてみてはいかがでしょう?

14998 Cal Aero Drive, Chino, CA  91710-9085

Planes of Fame Air Museum
14998 Cal Aero Drive
Chino, CA  91710-9085
909-597-3722
http://planesoffame.org/index.php

 

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Seki Katsuhisa

Seki Katsuhisa

Leisure Market Division, GM at JTB USA Inc.,
旅行のプロデュースに携わって30年。趣味は写真。「百聞は一旅に如かず」旅に出て初めてわかるのは、実は故郷の良さなのかも知れません。旅は百薬の長がモットー。
Seki Katsuhisa

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