スピリチュアルの聖地セドナ～Sedona, Spiritual Land ~ - スタッフブログ｜JTB ルックアメリカンツアー

グランドキャニオンの南部に位置するセドナは、地球の「パワースポット」と呼ばれ、世界中から癒しを求めて多くの人が訪れる。　町には「ヴォルテックス」と呼ばれる大地のエネルギーが集中する赤い岩山が点在している。

私たちが住む地球には「パワースポット」と呼ばれる場所が点在すると言われている。パワースポットとは、大地や岩から湧き出るエネルギーが集中している場所で、そこに佇むと不思議と気分がよくなり、心身とも癒され、自然や宇宙との一体感を感じる。その集まったエネルギーは、古代インドではプラナー、中国の風水では気と呼ばれた。

<ボイントン・キャニオン。岩肌に両手を当て石のパワーをもらう>

~心のおくから沸き起こる大自然への畏れと祈り~

<エアポート・メサ。地元のガイドが「ヴォルテックス」について説明する>

アメリカの南西部、アリゾナ州のセドナはパワースポットの代表的な存在だ。世界的な「癒し」ブームにより、人口2万人弱の他に、年間400万人もの観光客が訪れる。近年は日本でも「パワースポット」が注目を集めており、セドナ自体の認知度も急上昇。訪れる日本人観光客が年々増えている。

<高級リゾート、ヒルトン・セドナ・リゾート＆スパ。セドナ中心部から南に15分のドライブ>

<リゾート地だけあって、食事のレベルも高い>

悠久の大地から生じるパワー

高層ビルが立ち並ぶフェニックスから南へドライブし、セドナへ向かった。赤茶けた大地にたくましく生きるサボテンを眺めながら進む。セドナの入り口にさしかかると、太陽の光に強烈に反射する赤い奇岩怪石が目の前に現れた。まさに自然彫刻美術館だ。町を囲む赤い巨岩群。赤いのは多くの鉄分が含まれている証拠だ。「レッドロック・カントリー」というキャッチフレーズに偽りはない。

<町のあちこちに点在する岩山。日没時、真っ赤に輝き始める>

　セドナはコロラド・プラトー（大地）の南縁にあり、3億3000万年というとてつもない時の流れを経て現在の姿となった。オーク・クリーク渓谷の入り口に位置し、砂漠地帯にありながら水辺の風景も楽しめるところだ。風が明るく澄み、陰影のある小さな雲の連なりが急ぎ足で流れてゆく。　セドナでは、パワーを感じる岩や場所を「ヴォルテックス」と呼ぶ。セドナ観光局の日本人スタッフ佐渡さんによれば、「この言葉は『渦巻き』とか『まわりを強い流れの中に引きずり込む』というのが本来の意味ですが、1980年代にセドナに住んでいたヒーラーのペイジ・ブライアントが、この地が持つ独特のエネルギーをヴォルテックスと呼んだのが最初なんです」と説明してくれた。

<ネイティブ・アメリカン指導のヒーリング体験>

太古の昔から、セドナ周辺はアメリカ先住民の聖地として崇められていた場所だった。ブライアント女史によってパワースポットとして「再発見」されたに過ぎない。石の持つ不変性、不動性が古来から人々を呼び込んできたのである。　20を数えるヴォルテックスのなかで、特にエネルギーが強いといわれているのが、エアポート・メサ、カセドラル・ロック、ボイントン・キャニオン、ベル・ロックの４カ所だ。

<人気のカセドラル・ロック。名前どおり大聖堂の廃墟のように見える>

ヴォルテックスを実体験

ヴォルテックスに立ち大きな深呼吸。元気をもらって帰る人が多いという。頭のてっぺんから足の先まで新鮮な空気とエネルギーが入ってくる気がした。　ウエスト・セドナを見下ろす小高い丘、エアポート・メサでは面白い体験をした。駐車場から頂上に向かって左側のトレイルを登っているときに、僕の左の掌は弱い電気を受けたようにビリビリと感じていた。

タイミングよく、佐渡さんから「手がしびれてきませんか」と聞かれたので、びっくりした。その坂道で同じような反応をする人がいるらしい。その時、僕は石に刻まれた音を聴いたような気がした。心の奥から湧き起こる大自然への畏れと祈り。自分の肉体がまわりの岩とバイブレーションしたのだろうか。岩に宿るスピリットと僕は交信していたのかもしれない。

<エアポート・メサ。雄大な光景の前でメディテーションする観光客>