「プエ廃墟の洞穴の家」Puye Cliff Dwellings and Communal House Ruins サンタフェからタオスに向かう途中のサンタ・クララにある、プエブロの廃墟です。メサベルデのように世界遺産には指定されていませんが、国定歴史記念物になっています。
12世紀から1577年まで約1500人のプエブロ・インディアンがここに居住していたそうですが、干ばつでリオ・グランデの方に移っていったのだそうです。
ちょっとした博物館(写真展示がある)のあるビジターセンターから50m位進み、梯子を登って中腹まで行きます。
この梯子は、上の方に行くと少しグラグラするので高所恐怖症の人にはあまりお勧めできません。でも登ったところからの眺めは素晴らしいです。
中腹には沢山の洞窟があって、中で火を焚いて肉の燻製を作った跡などが今も残っています。それに2~3cm位の土器の破片や矢じりを作った跡のような黒曜石がいたるところに落ちています。
人が2~3人も入ればいっぱいになってしまうような洞窟がたくさんあります。古代の人もこうやって外を眺めていたんでしょう。夜までここに居て、星を眺めてみたくなりました。
メサの上に出ると、マチュピチュをほうふつさせるような空中古代都市と思わせるような遺跡が広がっています。
これは、Kiva(キバ)と呼ばれる竪穴で、女人禁制で大事な事を決定するミーティング場所として使われてそうです。
中は20人位は入るくらい広くなっていて、火を炊いた跡や、煙が抜ける煙突の穴があります。村の重要な決定はすべてこの中で男性だけで協議されていたとのこと。
ここは、プエ・クリフの入口にあるビジターセンター兼ガソリンスタンドです。簡単なランチも食べることができます。近くホテルやゴルフ場を建設するそうなので、混む合う前の今が行き時です。
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