『神の雫』で「幻の銘酒」と呼ばれた『マーサズ・ビンヤード』のカベルネで有名なハイツ・ワイン・セラー。
『マーサズ・ヴィンヤード』と『ベラ・オークス・ヴィンヤード』の2つの伝説的な畑の生産量は非常に少なく希少価値となっています。
ジョー・ハイツ氏自身は、カリフォルニアの高品質ワインの創始者と言われています。また、著名なワイン評論家のヒュー・ジョンソンの言葉を借りるなら、「多くの人々にとって、カリフォルニアで第一番に上げられる名前である。進んだ考えを持ち、業界全体の基準を作った一人のワインメーカである。」との事。
ハイツ・セラーが1961年に創立されたとき、ナパ・ヴァレーのワイナリーの数は20に満たなかったと言われています。数年後ハイツ・セラーは、もともとあった土地では手狭になりタプリン・ロードに65ヘクタール農場を購入しました。ここはセント・ヘレナのほぼ東の丘にある狭い窪地でした。ハイツのワインは、以前のオーナーであったアントン・ロッシとそのファミリーが建てた、1898年に遡る石造りのセラーで熟成されています。
そのセラーは未だにワインの貯蔵に利用されていますが、ハイツ氏は年間最大生産量40,000ケースを達成する計画の一環として、1972年に第二の建物を増築を始めました。新しい建物の方は、ハイツの赤ワインが貯蔵されており、まず初めにステンレスの発酵漕に入れられ、次に様々なアメリカやヨーロッパのオーク樽に入れられます。
『マーサズ・ヴィンヤード』とラベルに書かれたカベルネ・ソーヴィニヨン(↓)2004年のヴィンテージで約3万本が生産された中で#801と刻印がされたラベルです。
伝統的にこのワインは、収穫後5年目(第一級を含む世界中のクオリティーワインのスタンダードは3年)から、少量ずつ5年を費やしリリースされます。これは、より古いカリフォルニア・ヴィンテージをワイナリーから直接獲得できるということを意味し、そのワインは理想的なコンディションのもとに貯蔵されています。
ナパバレーには400件以上のワイナリーがある中で、ハイツはこじんまりとした地味なワインセラーではありますが、テイスティングをしてみる価値は大有りです。是非訪れてみてはいかがでしょうか?
【参照サイト】
Heitz Cellar
500 Taplin Road
St. Helena, California 94574
www.heitzcellar.com
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