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現地オプショナルツアーのJTB ルックアメリカツアー

「熱帯雨林を歩く」 ハワイのエコツアー

ハワイ

真っ青な海と、強烈な日差しに白く反射するワイキキ・ビーチ
木陰に入れば風が心地よくほほをなで、「う〜ん、やっぱりハワイは究極のリゾート!」とうっとり。しかし、ワイキキから車で10分も北上すると、山が迫り、また違った顔を見せるのがオアフ島の魅力である。今回は、最近話題のマノア滝へのエコツアーに参加した。
  

   

ホノルルのメインストリートに面したワイキキ・ショッピング・プラザ。地下1階に降りるとTP(トラベルプラザ)ハワイツアーズのカウンターが目に入る。ここでは、シュノーケリングやパラセーリングなどのアクティビティ、乗馬、ゴルフ、サンセットクルーズや隣島日帰りツアー、ウエディング、ロングステイ下見ツアーなど、実に300種以上ものツアーを扱っている。  

   

コーヒーの木はハワイ島より先?
 「熱帯雨林マノア滝ハイキング&グルメ・スーパー・午後ツアー」に参加した。 往復3km程度のハイキングで行ける手軽さが人気のマノア滝だが、午後発だと時間に無理なく出発できるのがよい。また、帰りにはアメリカ本土で有名な巨大スーパー「セーフウェー」カパフル店に寄って、テイクアウトのお惣菜やおみやげが買えるという、女性が楽しめるプログラムになっている。(下写真)
  

  
 
 
 ワイキキから車で北上してハワイ大学の脇を通り、坂を上っていく。15分ほどで、うっそうとした熱帯雨林を目前にマノア滝トレイルの入り口に到着。このあたりの森は、人気ドラマ『LOSTの撮影にも使われたという。 
 
 
 
 
 
 
 

 

 これから往復約2時間のハイキングだ。トレイルにはハワイ固有の植物や野鳥が多く生息している。アメリカ赤十字が認定した救急処置資格を持ったガイドさんが、植生や生態系などを解説しながらゆっくりと進む。  

  

まずは赤い実のなっている木が野生のコーヒーだと教えられる。ハワイ島の名産コナ・コーヒーも、もともとは中南米から来たもの。オアフ島を経由して伝わったのだろうか。  

頭上に野生のコーヒーの木を発見。赤く色づいている実はさくらんぼのよう 
  


幻の鳥シャーマがお出迎え
  

大木が繁り、その幹を日本では観賞用として知られるポトスが巻きつくように生えていて、その大きさに驚かされた。トレイルは樹木のトンネル、大きな板根を持つ木の出現、ハワイの竹“オヘ”の林を通るなど、思いがけず変化に富んでいる。  

バニヤンツリーのトンネル。ハワイの竹(オヘ)の林もあり変化に富んでいる  

ガイドさんは、樹木に水分を含むコケが張り付いている様子や、落ちた実を拾って中を割って解説してくれる。どれも普通に歩いたら通り過ぎてしまうだろうに、解説付きだと発見の連続だ。指示に従って触れてみたり、においをかいだり、ちょっとなめてみたりなど、へええと思うことばかり。  

  

ジンジャー(しょうが)の種類が多いようだ。葉がらせん状に繁るのが特徴で、すぐにわかる。花はピンクや白、赤などいろいろな種類が見られる。  

 
ジンジャーの葉はらせん状に繁るので、見つけやすい。花の色や形はさまざま   

毛に包まれた巨大なワラビのようなナンヨウリュウビンタイ(通称シダの木)の芽はまるでジュラシック・パークの世界だ。
ナンヨウリュウビンタイ(通称シダの木)  

 「あっ」
 思わず立ち止まる。鳩より少し小さめの黒い鳥が足もとに。  オレンジ色のおなかに長い尾には白い羽が混じり……これは「! シャーマ…?」たった今ガイドさんが話していた鳥に違いない。人の口笛に応えるそうだが、すぐにいなくなってしまった。   


人の口笛に反応するといわれる幻の鳥シャーマ。体が黒いので見つけにくい 
  


不思議な花ハウ
 いくつもの枝同士が絡まりあうように育つハウの木。人の顔ほどもあるハート型の葉を持ち、朝咲いたクリーム色の花が宵の口には鮮やかな暗褐色に変わり、花ごとポトンと落ちる。 「ハウの花が赤くなる前に帰りなさい」と親が子どもに言い聞かせるという不思議な花だ。ハウは古来から大事にされてきた木だ。勝手に切ることが許されず、生活の中でいろいろな役割を果たしてきた。  

ハウの葉。人の顔を覆うほどの大きさがある。ハウは大事な木だ  

  防風や防砂、日よけなどに利用されるほか、幹や樹皮の内側の繊維からは縄をない、魚を獲る網やゴザのような敷物などが作られた。太い枝葉は軽くて強いのでカヌーの本体やアウトリガーカヌーの支柱に用いられた。葉は香りがよく、食用や民間薬としても利用されたという。  

落ちていたハウの花。咲いたときには鮮やかなクリーム色だったという  

    

トレイルの終着点に現れるマノアの滝  

マノア滝は何段かになった全長60mほどの滝で、途中で全景が見えた。 トレイルの突き当りがマノア滝で、滝つぼに落ち込んでいる20mほどの水の帯を見上げ、しばし深呼吸。マイナスイオンで見も心も癒されるようだ。  

 トレイルの突き当たりがマノア滝。滝の飛まつを浴びすがすがしい 

カップルが記念撮影をしていた。写真を撮りたいスポットが随所に  

家族や若いカップル、ご年配のグループなどがそれぞれにハイキングを楽しんでいた。  

  

【参照】
文・写真●関川由都子
Text & Photo by Yutsuko Sekigawa
協力●J T B コミュニケーションズ
トラベルライフ編集室
 

  

  

  


【関連ツアー】
 

 マノア滝ハイキングとグルメ・スーパー・ツアー(午後)
● タンタラスとマノア滝ハイキング・ツアー
● ノースショア・エコツアー
● ジャングル・ハイキング・ツアー
● ハワイ島日帰り観光
● マウイ島日帰り観光
● アトランティス・プレミアム・サブマリン
● パールハーバーとアリゾナ記念館&戦艦ミズーリ・ツアー
● シーウォーカー・スタンダード(午前)