コロラド州のスノーマスって名前、聞いたことがありますでしょうか?鱒の一種ではありませんよ。 スノーマスはあのセレブが集う事で有名なスキーリゾート、アスペンの隣町、車で20分のところにあります。アスペン空港からは車で15分でスノーマスビレッジに到着です。
アスペン空港はお金持ちのプライベートジェットが居並んでいて、航空運賃も少し高めですがデンバー空港からだと、ブレッケンリッジ、ヴェイルを過ぎて車で3時間半でスノーマスです。巨大な温泉プールとテディーベアの逸話で有名なグレンウッド・スプリングスも車で1時間弱です。
ヴェイルやアスペン、カッパー・マウンテンはコロラド州を代表するスキーリゾートですが、実はスノーマスの方がスキーヤーにとっては本当のスキーリゾートなんだそうです。その理由は、後ほど・・・・
スノーマスにはアメリカを代表する絶景ポイントの「マルーンベルズ」があります。マルーンベルズといっても知らない人が多いでしょうね?ホテルのコンシェルジェに「マルーンベル」は何時に鐘がなるの?と聞いたお客さんもいるとか?!
マルーンベルズはエルク・マウンテンの2つの霊峰で、マルーン・ピークとノース・マルーン・ピークからなります。標高はなんと富士山よりも1000メートルも高く、4317メートルです。
朝の9am前と夕方の5pmの間は駐車場に車を止めて、ハイブリッドのシャトルバスで絶景ポイントまで約10分。スノーマス、アスペンからも30分もかかりません。こんなに手軽に絶景ポイントに行けるのも流石、アスペン、スノーマスリゾートです。
マルーンベルズの絶景は何と言っても、コロラドの紅葉ならぬ、黄葉の時期ですが、夏のマルーンベルズも峰の雪はあまり見られませんがなかなか見応えがあります。
時間があれば、風光明媚なコロラドの山々や様々な高山植物が楽しめるハイキングがお薦めです。2,3時間のお手軽コースから、高山植物のメッカ、ワイルドフラワー・フェスティバルが有名なクレステッドビュートまでの1日コースハイキング・トレイルもあります。
空気が澄み切って、標高が高いコロラドは1日のうちに天気が何度も変わります。さっと雨が降ったかと思えば、しっとりとした日本画のような風景になったりカラッと晴れてド・ピーカンになったりで、1日が何倍にも楽しめますね。
高山植物もハイキングの楽しみの1つですが、苔むした岩肌や澄み切った沢の流れ、群生する白樺林、様々に変化する雲なども楽しめます。
マルーンベルズの絶景は金色に輝く黄葉の時期がベストなのはもちろんですが朝日に映えるマルーンベルズも写真愛好家には見逃せません。夏のスノーマスの日の出時間は6;30am頃ですが、暗いうちから犬の散歩がてら三脚を構えるアマチュア・カメラマンなどが集まってきます。
朝日がマルーンベルズの頂上の一角にあたり、岩肌を上から少しづつ照らし出します。この雄大なショーの時間はほんの数分間。
この数分間で早起きした甲斐は大有り! 充実した1日になること請け合いです。「今日、マルーンベルズの朝日を見たんだ」とスノーマスの人に言って、i.phoneで撮った写真を見せれば、かなり自慢できますよ。(↓) これが木々が金色に輝く秋のマルーンベルズです。
(↓) さて、毎年恒例のスノーマスのJASフェスティバル、今年は25年目だそうです。
“”Jazz at Aspen Snowmass”” 8/29, 30, 31と3日間に渡って催される一大野外コンサートです。
OneRepublic, Carrie Underwood, Grace Potter,Earth Wind and Fireなどスーパースターのライブ・ステージです。パトロンと呼ばれるVIPチケットだと、オープンバーそしてグルメシェフの料理付。
パトロン・ゴールドはステージの目の前のテーブル、パトロン・シルバーでもステージまで30メートルほどのテーブルでライブが楽しめます。
ステージのすぐ下、かぶりつきで楽しめるエリアもパトロン・チケットだと入れます。ドリンク片手に楽しめるのも野外コンサートの醍醐味。
1969年に結成されたEarth Wind & Fireも健在。なんとオリジナルメンバーが今でも3人も居て、懐かしい曲のオンバレード!40年の厚みというか、地を這うような本家本元のこの安定したリサウンドとリズム感には他のパーフォーマーとは一線を画する風格、、、、お客さんのノリ方も全然違いました。
さて、スノーマスはちょっと気取ってセレブなアスペンや、派手なスキーリゾートと化したヴェイルと違って、スノーマス村と呼ばれるように普段着、気軽に一年中楽しめるリゾートです。
(↓) スノーマス・ビレッジに隣接するウェスティン・ホテル。
ベースロッジまでは坂を下って歩いて15分程度ですが、ショッピングには便利なロケーション。スノーマスでNo.1のイタリアン・レストランの il Poggioも地元の人に一番人気のCafe、FUELもスノーマス・ビレッジ内。
ウェスティン名物の贅沢なブレックファスト。
そして、スノーマスらしくない(?)というかどちらか言うとヴェイル的な感じのするヴィセロイ・ホテル(↓)
ヴィセロイ・ホテルはビバリーヒルズ、サンタモニカ、パームスプリングスマイアミそしてニューヨーク、デュバイなどにもありますが、スノーマス・ヴィセロイも素晴らしいホテルです。
スノーマスでNo.1 と言われるのEight-Kレストラン。標高8000フィートのレストランという洒落た名前です。ブルーのガラスでできた25メートルもあるバーカウンターが見もの。
そして、ベッドルームとシースルーのバスルーム。ご心配なく、電動で動くスクリーン付です。
ゴージャスな8Kレストランも素晴らしいですが、やはりここはスノーマス。スノーマス・スキー場の中腹、標高2800メートルにある Lynn Britt Cabin (↓)もちろんここまでのトランスポーテーションはリフトです。
30人ほどで満席になってしまいますが、ヒッコリーでスモークしたサーモン、各種チーズ類も絶品です。
スノーマスの全景を一望にできる絶景レストランと言っていいでしょう。晴れた日にはロッキー山脈の22の霊峰がここらか眺望できるとの事。
さて、肝心なスキーリゾートとしてのスノーマスの情報です。スノーマスのベースビレッジの標高は2473メートル、ピークの標高はなんと3813メートル。落差は1343メートルでワイオミング州のジャクソンホールに次いで全米第2位の落差を誇っています。
トレイルの数は88、一番長いのは8.5キロメートル。スキーエリアはなんと、3128エーカー。初心者から上級者までが楽しめるので、常に全米でトップクラスの家族向けのスキーリゾートとしてアメリカ人には大人気です。
スノーマスは人口は3000人、冬のシーズンでも倍の6000人程度の小さな村ですが何と言ってもスノーマスの自慢は、住人皆がこのスキーリゾートに惚れこんでいるという事でしょう。8Kのエグゼキュティブ・シェフがこっそり耳元で教えてくれました・・・・。「先シーズンは、、100回以上ゲレンデに行ったよ!」と。アメリカ有数の絶景ポイント「マルーンベルズ」もスノーマスの住人にとっては二の次なのかもしれません。 スノーマスはスキーヤーならずとも訪れてみる価値は大ありです!
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