ニューヨークでは1年中いろいろな名物パレードがマンハッタンを行進します。そのひとつが「プライドパレード」、いわゆるゲイパレードです。
ゲイパレードの歴史は半世紀ほど前に始まります。1969年の6月28日、ニューヨークのクリストファーストリートにあるゲイバー「ストーンウォール・イン(Stonewall Inn)」に警官が突入しました。この強制的な弾圧行動を受けて同性愛者達が反抗・抵抗し、数千人規模の暴動となり、のちの同性愛者解放運動の発展につながったそうです。この事件をきっかけに世界各地で6月の最終日曜日に同性愛者達によるパレードが行われます。もちろんストーンウォール事件の起きたこちらニューヨークでは今年40周年ということでお祭り騒ぎ。5番街を北から南へ何時間もかけてパレードです。
あら、素敵な男性・・・そんな方も皆様パートナーの男性と仲よさそうに手をつないで歩いております。パレードに参加していなくともあたりにいる人は同性愛者と思える人ばかり。異性のカップルで歩いている人の方が少ないです。とういうか、同姓の2人が歩いているだけでこの日は同性愛者に見えてしまいます・・・各地から集まってきた同性愛者グループがそれぞれぞろぞろぞろぞろ・・・終わりが見えないほど次々に行進します。
目についたのはデルタ航空グループ。
ゲイ・トラベル・・・旅行業、奥が深いです。折りたたみの帽子を配りながら行進していました。差し出されて思わず私も帽子を受け取ってしまいました・・・(苦笑) いやはや、パレードを全て見ていたら数時間かかってしまいます。とにかくすごい人です!
さてこのパレード、近年では同性愛者以外のLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)や異性愛者をも包含する言葉として、プライドパレードと呼ばれ、多様性を意味するレインボーを象徴カラーとしてしてますます大きな運動となっているそうです。確かに、あたりはレインボーカラーを使った旗、Tシャツ、タオル、飾りで溢れていました。
ちなみに今年はニューヨーク市長のブルームバーグさんも、レズビアンであることを公表したニューヨーク市議会の議長(City Council speaker)、クリスティン・クインさんと一緒にパレードを行進したそうですよ。自由の国とは言いますが、ヨーロッパに比べてまだまだ同性愛者に対する対応が遅れており、州によって規制も違うアメリカ。同性間の結婚(Same-sex marriage)はマサチューセッツ、コネチカットなど幾つかの州では認められていますが、米国連邦政府では合法化されていません。
現にニューヨーク州もようやく合法化に向けての話し合いが始まっている段階だそうで、よく新聞でこの手の記事を目にします。そんな規制や社会の目を気にせず堂々と行進できるこのパレード。彼らにとっては大切な日なのでしょうね。
今年は終わってしまいましたが、6月末から独立記念日(7月4日)にかけてニューヨークにご旅行にいらっしゃる方、こちらのパレードは必見ですよ。このユニークなパレードは見逃せませんね。[by カワ]
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