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現地オプショナルツアーのJTB ルックアメリカツアー

もうひとつのアンテロープキャニオン まだまだ謎の?「アンテロープキャニオンX」 ~Antelope Canyon X~

アメリカ

ここ30年で一躍人気の観光スポットになったアンテロープキャニオン。
アメリカ先住民ナバホ族の聖地にある峡谷に日が差し込む幻想的な光景を求めて、世界中から多くの観光客が訪れます。
何百年もの月日をかけ、風と水で浸食されてできた渓谷に流れ込んだ鉄砲水がナバホ砂岩を削り、まさに自然が造り出した芸術。
このアンテロープキャニオンは今でも約30万人のナバホ族が住む居留区にあるので、個人では観光できず、ナバホが催行するツアーに参加する方法しかありません。
現在訪れることができるアンテロープキャニオンはアッパーとローワー、そして2016年前からオープンしてまだ新しいアンテロープキャニオンXの3つです。

アッパーとローワーはすでに訪れる人が多く、弊社のツアーでも観光ポイントとなっていますが、夏は特に大変混雑し、幻想的な写真を撮りたくても人の映り込まない写真を撮るのは至難の業。
今回はまだ訪れる人の少ない穴場、第3のアンテロープといわれている「アンテロープキャニオンX」に行ってきました。

アンテロープキャニオンXは唯一「TAADIDIIN TOURS」という催行会社がツアーをしており、9:00AM~3:00PM まで40分おきにツアーが出ています。今回は3:00のツアーに参加しました。

アンテロープキャニオンXはアッパーのさらに7マイルほど上流に上がったところにあり、気をつけないと見過ごしてしまいますので注意。
謎めいたネーミングの「アンテロープキャニオンX」ですが、なぜその名が付いたのか?それはここに来ればわかります。

まず、受付を済ませ、ツアー時間になったらバンでキャニオンの入り口まで約10分ほど未舗装のガタガタ道を進みます。

バンの降車場に着いたら、グループ単位でナバホのガイドさんについて歩いていきます。
今回のガイドさんはここの土地を保有しているファミリーの方で、兄弟でガイドをやっているそうです。

しばらくは下り坂で細かい砂の上を歩きますが、途中板が張ってある上を歩けます。

だんだん峡谷の中に入りこんできました。
みるみるうちに周りの景色が変わっていき、まさにアドベンチャー気分!

峡谷に囲まれ、圧倒されながら進んでいくと。。。

アンテロープキャニオンの入り口にたどりつきました。
インディジョーンズの映画に出てくるような峡谷の中を
探検し、まさに洞窟を発見した気分です。

ここでは2つキャニオンを訪れます。
ガイドさんの話によると、トライアングル型の北キャニオンV型の南キャニオンのふたつ。

まずはトライアングル型の北キャニオン▲に入ります。
一歩入って上を見上げると。。。。なぜここがアンテロープキャニオンXと呼ばれるかという理由がわかります。

はい。わかりましたね。岩の隙間から空が「X」に見えるのでした。。。

中に入り込むと、ガイドさんがこちらのキャニオンはトライアングル型と言っていたように上がせばまっているのであまり光が入らず暗いのですが、狭い分だけ明暗のコントラストがとても神秘的です。

アッパーやローワーに比べてキャニオンがとにかく深い!高い!ダイナミック!というのが印象です。

峡谷の深さ、圧倒的な高さと同時に自分の小ささを実感します。
ナバホのガイドさんが、iphoneの「縦パノラマ」で撮る術でこの写真を撮ってくれました。普通のカメラだと広角レンズでないとこの高さは写真におさめることはできません。

次はもうひとつのV字型南キャニオン▼へ。歩いて2-3分の距離です。

南キャニオンはV字型で上が開けている為、光が入りやすく、北キャニオンより明るいです。
こちらは午後遅い時間の方が日が入りやすいとか。

この先行き止まり。
まるで深~い洞窟の中にいる気分。

私はこれまでアッパー、ローワー、Xと3つのアンテロープを訪れましたが、その違いとおすすめポイントについてまとめたい思います。あくまでも個人的見解になりますのでどうぞご参考まで。

●アッパー・アンテロープキャニオン
あまり体力に自信のない方、ご年配の方、妊婦の方、小さなお子様連れの方におすすめ。
キャニオンの入り口までジープで乗りつけるので歩く距離は短い。キャニオン内の幅が広いが、両側通行(折り返してくる)なので行き交う人で混雑してしまうのが難。
よく写真で見る一般のアンテロープキャニオンの景色を見たい方には十分楽しめる。
夏の間、正午前後の時間にキャニオンの底に太陽光が届くハイビームが見られる可能性大。
現在催行している3社のうち、ルックアメリカンツアーで利用している催行会社はページの町から出発。

●ローワー・アンテロープキャニオン
強い日差しの下、歩くのをあまり厭わない方、階段の上り下りが容易にできる方でアドベンチャー気分を
楽しみたい方におすすめ。
地上から階段を下りて、キャニオンの底までたどりつき、一方通行で進む。
最後は階段を上って地上に出る。
一人しか通れないくらいの幅のところもあり、峡谷底は狭いが岩の表面の起伏に富んでいるのでユニークな景観が楽しめる。

●アンテロープキャニオンX
冒険心があり、あまり人のいない秘境を訪れたい方、ゆっくりと写真を撮りたい方におすすめ。
アッパーとローワーと比べると、渓谷がとにかく深い。高さがあるので、太陽光が差し込みにくいが、その分ダイナミックな景観を楽しめる。
キャニオン入り口に行くまでに、峡谷の間を歩くのでワクワク感がある。2つの北と南の違う表情のキャニオンが楽しめる。

3つのうちどのキャニオンが一番おすすめですか?とよくきかれますが、うーん難しい。
それぞれの良さがあるので「人それぞれの好み」ということになってしまいます。

ただひとつ言えることは、キャニオンは地下にあるのでもともと暗いのですが、峡谷内に太陽光が入ることによって陰影ができて幻想的な光景になります。
太陽の位置が高ければ高いほど光が入り込むので、キャニオンの内の岩肌の色彩が鮮やかになり、より美しく見えます。
特に夏の時期正午に近い時間帯のツアーはプレミアムがついていて、料金が高いですし、予約もとりにくいので、どのキャニオンを訪れるかというより、訪れる時間帯を意識された方がよいかもしれません。

最近一日になるべく多くの観光箇所を詰め込んだ弾丸ツアーが多く、アンテロープキャニオンをまだ太陽が低い朝早い時間や、陽が傾いた夕方の時間に訪れるツアーを目にしますが、もったいないなーと私はいつも思ってしまいます。
ルックアメリカンツアーではなるべく太陽光が多く入りやすい時間帯に訪れるように、旅のスケジュールを考慮しています。一生に一回しか訪れないかもしれないのですから、せっかく行くならより美しく見える時間帯にご案内したいと思っています。

決して人間の手では作れない、自然が創り出した曲線美と太陽光とのコラボレーション
美しい自然のアートをお楽しみください。

By フィオナ

このブログは2020年2月の体験をもとにしており、2020年11月1日現在、新型コロナウィルス感染拡大防止の為、アンテロープキャニオン各所は閉鎖されております。再開の目途はたっておりません。また今後の状況によってはこのブログに掲載したルートから変更になる場合もありますのでご了承ください。

Antelope Canyon X by Taadidiin Tours
MP 308 Hwy 98, #3784, Page, AZ 86040
928-660-8890

 

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