1977年のスティーブン・スピルバーグ監督の“未知との遭遇”でUFOが降りたのがこの、デビルズタワーでした。 映画な中ではデビルスタワーに続くハイウェーにいくつも設けられた軍の検問所のシーンを思い出しますが、 実際は、どこまでも広がる牧草地帯に牛がのんびり草を食べているといった風景が続きます。
デビルスタワー・ナショナルモニュメントの入り口。ワイオミングのパーク・レンジャーが亡くなったとの事で、星条旗が半旗で掲げられていました。
ロッキー山脈の間に広がる広大な草原地帯に忽然と聳え立つ巨岩は、インディアンにとっての聖地だったのだそうです。
高さは386メートル。 巨岩の頂上は約100メートル近い広さがあるそうで、最初の登頂の記録は 1893年の7月4日、当時の大きなニュースになったそうです。
アメリカン・インディアン及び他の人にとっても神聖な場所であるので、畏敬の念をもつ事、そしてトレイルから外に出ないくださいとの看板。 ペットもトレイルには入れません。
いまから6千万年前、ロッキー山脈の造山活動に併発して大きな火山活動が起こり、 地下のマグマが堆積岩を突き破りながら昇ってきて、そのままこの巨大な溶岩の塊は冷えて固まり、 さらにロッキー山脈の隆起活動で周辺の台地が隆起しその後、塊の周囲にあった柔らかい 堆積岩が侵食されて、この巨大な溶岩の塊がそのまま残ったのだそうです。
地元では数々のインディアンの言い伝えがあって、垂直方向に走る筋は巨大な野生の熊が引っかいて残したもの等ですが、実際は溶岩が冷却固結する際に起きる柱状摂理という現象だそうです。
6角形の柱がはっきりと見ることができます。遠くで、その大きさがわかりにくいですが崩れ落ちた岩をみると直径5~6メートルもの巨大な柱です。
駐車場からデビルスタワーを一周できるトレイルがあって、約1時間でグルッと一周できます。
木の幹には、良くみると所々に布が巻きつけてありますが、中にセージなどの薬草が入っていてインディアンが願い事をこめて木に縛り付けているのだそうです。日本にも「おみくじ」を木に巻きつける習慣がありますね。
なんという花かわかりませんが、鮮やかな黄色で1cmくらいの小さなつぼみが沢山ついていました。
望遠鏡が所々に用意されていて、クライミングをしている人を見ることができます。毎年、4000人が登頂を試みるそうで、頂上にはサインができるゲストブックが用意されているそうです。
デビルスタワーの麓のベストロケーションに、KOA(Kampgrounds of America)があります。
このKOAは、なんと6世代に渡ってこの地で牧場を営んでいるDriskillファミリーが運営しています。 Driskillファミリーの5代目、Mr. Matt Driskillと奥さんのKathi さん。KOAに来てくれたら、豚の丸焼きでも何でも用意しますよ! との事。
KOAのレストランで食べられるワイオミング名物、バッファロー・バーガー。良く見るとお肉がバッファーローの形になってました。
カーボーイ・ペッパーとカーボーイ・ソルト。 何年も使っている年代物。
デビルスタワーは、ラピッドシティーから1.5時間、途中に昔の金鉱の町「デッドウッド」や、景色のいいスペアフィッシュ・キャ二オンもあってラピッドシティーからの1日観光コースとしては最適です。
【参照サイト】
・マウントラシュモア国立記念公園の見どころ・楽しみ方
・マウントラッシュモア/アメリカのもう1つの象徴
・人気の添乗員「堀ちえみ」のイエローストーン国立公園への旅のお誘い
・バッドランズ国立公園 50万年の歳月が生み出した想像を絶する荒野 Badlans National Park
・ワイルド・ウェストのアウトローの町「デッドウッド」とワイルド・ビル・ヒコックの眠るモライアー墓地
・サウスダコタの観光はラピッド・シティーから! 歴代大統領の銅像がいたる所にある街
・クレイジーホース記念碑「コルチャック家族の自費で営む壮大なとてつもないプロジェクト」 Crazy Horse
・ウォール・ドラッグ テッドとドロシーが始めた80年も続いている家族ビジネス
【関連ツアー】
・イエローストーン国立公園、マウントラッシュモア、グランドティトンと化石採集5日間
・フライ&ドライブ、マウントラッシュモアとイエローストーン国立公園 5日間
・フライ&ドライブ、マウントラッシュモアとデビルズタワー 5日間