20世紀が生んだ、の3大建築家のひとり、帝国ホテルを建築した事でも有名なフランク・ロイド・ライト。シカゴ郊外のオーク・パークにある彼の家とアトリエは、彼を世界的な建築家に成長させた場所です。
オークパークに入ると、一目でライトの設計と分かるような家が目に入って来ますが、ここには、彼が設計した邸宅が20件以上あります。 アメリカのいろんな街に行きましたが、こんなにいろんな異なったスタイルの家が、しかもデザインが自由・奔放かつ大胆・ダイナミック、そして風景にちゃんと溶け込んでいる街は他には無いのでは?? と思いました。建築に興味が無くても、散策するだけでも楽しい街です。
上の写真はフランク・ロイド・ライトの家正面ですが、6面の連続した窓はスライド式ではなく、冷房のなかった当時、風通しを良くするために扉式で全面が開く様になっている、右の居間の窓は外の自然をなるべく家の中に取り込めるように、せり出している、などなど当時は考えられなかったような工夫、アイデアが数え切れない程、この家に活かされているのだそうです。
家の中の見学ツアーは、せっかくここまで来たのですから是非参加される事をお勧めします。子供のベッドルームの天井や、仕切りの壁は日本の家屋を真似ている、また浮世絵が大好きで、晩年はその販売で建築家としてよりも財を成した、、、などなどの興味深いお話が盛りだくさんです。
圧巻なのは、2階の子供部屋。 洞窟のよう狭い廊下をくぐる様にして通リ抜けると、突然大きな異空間に入ったような錯覚を感じますが、そうなるように工夫が随所になされ、緻密な設計がなされていることが、説明を聞くと納得できます。
ライトは音についても最高の物を求めたそうで、ピアノはスタインウェイーのコンサートですが、部屋を広く使えるように壁に収納されいるものの、共鳴盤はちゃんと階段の上の空間に突き出ていて、音が犠牲にならないようになっています。また、ビアノのある壁の上は、ちょっとした空間があって子供が遊ぶのを上から見守れるようにもなっています。
家の左にある八角形の形をしたスタジオ兼事務所は、どこに入り口があるのか?(実は窓の両側に小さいドアが2つあるのですが)、プライバシーを重視するために、あえて判りにくくしたのだそうです。スタジオ内にも床のスペースをできるだけ広くするために、2階を天井から鎖で吊るしてあったり、八角形の事務所は、3つの八角形が微妙にずれていたりして、これはひょっとすると商談相手にめまいを起こさせて商談を有利に運ぶためのトリックなのかな??と思わせたりもします。 説明を聞けば聞くほど、これほどまでにディテールにこだわり、その1つ1つに意味を持たせる位ですから、案外、そうなのかもしれませんね!
オークパークには、文豪ヘミングウェイーの生家もありました。(上)
フランク・ロイド・ライトがここに引っ越して来た時からある、裏庭の銀杏の木。今はツアーの出発場所になっていますが、直径が1.5メートルはある巨大な木で、メスなため銀杏がなる時は結構な匂いが漂う・・のだそうです。ライトは自然をできるだけ住まいの中に取り入れる事を常に考えていたので、この匂いからもインスピレーションが湧いていたのかもしれません。
【参照サイト】
Frnak Loyd Wright Preservation Trust
931 Chicago Ave, Oak Park – (708) 848-1976
http://www.gowright.org/
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