世界遺産メサベルデ国立公園 のバルコニーハウス、ここはクリフ・パレスと同じく、レンジャー引率で住居跡を見学することができます。ツアーは$3と安いですが事前に予約ができず、夏は込み合うので、時間がたっぷりないとなかなか参加がむずかしいかもしれませんが、参加する価値は十分にあります。
時間が合ったとしても、ここはかなり急勾配のはしごを10メートル程上りかつ、岩の絶壁につま先が少し入る位の岩を削った窪みの階段を鎖の手すりを頼りに上る所があるので、スリル満点ですが、高いところはどうも苦手・・・・という人は遠慮された方がいいでしょう。
ですが、階段の途中でも面白い形の岩や植物、絶景がどんどん目に入ってくるので、カメラは首から下げてシャッターチャンスを逃さないように・・・・ただ手を離すと危ないので、十分気を付けてくださいね。それと、当時の人たちと辿ったのと全く同じ足跡を巡ることができるのは価値があります。
バルコニーハウスは日当たりが悪いので夏以外は日中でもかなり寒いところだったそうです。このバルコニーハウスの名前の由来となった二階から突き出た短いバルコニーは何に使ったのでしょう?グループの人達の意見は、「赤ちゃんを置いた、、いや穀物を干すのに使った、いや花を置いたんだろう、、」と、皆んな勝手な想像をしていましたが、真実はわかりません。
クリフ・パレスと違って眼下は断崖絶壁になっています。クリフパレスの住人は谷底に降りて用を足したそうですが、ここの住人はどうやっていたのでしょうか?
バルコニーハウスは、住むには寒すぎる、アクセスが難しい、断崖絶壁にある、、などで周りの部族の集会などに主に利用されたのではないか、、といった説もあるようです。
ファービューテラスにもミュージアムがありますが、チェイパンメサ・ミュージアムは展示品も充実して見ごたえがあるので是非訪れてみて下さい。素晴らしい手の込んだ編み物、これは直径8cmくらいのものですが当時の人のセンスと技術の高さがわかります。
メサベルデの住居はほとんどが砂岩で出来ているとの事で、砂岩はスポンジのように水を吸収しところどころにこのように湧き水が出るのだそうです。 今でも透明なきれいな水が沸いていました。当時、100人ほどの集落だったのでこの程度で十分生活できたのだそうです。
バルコニーハウス内の移動は、この大人が這ってやっと入れるくらいの穴を通って別の住居に移動します。さながらピラミッドの中を進むような感覚ですが、なぜこんにわざわざ狭く通路にしたのかはわかりません。
ここにも大きなキバがあります。女人禁制の宗教的な儀式を行う神聖な場所だったとの事。
メサベルデは今から1200年前に突然この地から姿を消したアササジの遺跡ですが、その当時の日本の文化と比べると大したことは無いという方もいますが、自然がやさしく水も緑も豊かな日本と、この厳しい自然環境の中での生活を同じレベルで考えるのは少し無理があるように思いました。
レンジャーの方は非常に熱心に説明をしてくれます。 時間が許せば是非ツアーに参加をされてみてはいかがでしょうか?
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