毎年330万人が訪れる、アメリカで3番目に人気の世界遺産ヨセミテ国立公園。ちなみに2番目はグランドキャニオン、そして1番はグレートスモーキー・マウンテン国立公園だそうです。グランドキャニオンを押さえて1番の理由は、東海岸には国立公園が少ないという理由だとか。
ヨセミテ国立公園の人気は何と言っても高原、高山、滝、川、森林という大自然の不可欠の要素が完璧なまでのバランスと雄大さをもって備わっている点ですね。それともう1つの理由はサンダルで行ける初心者コースから、GPSが必要な世界でも有数の上級者コースまで40コース以上ものハイキング・トレイルがある事ではないでしょうか。
ヨセミテ国立公園でも最も有名なビューポイント「グレーシャーポイント」からもなんと14コースものハイキング・トレイルがありますが、最も景色が言いといわれるパノラマ・トレイルをご紹介します。全長8.5マイル(13.5km)、標高差3,299フィート(975m) という難易度のやや高いトレイルですのでボトルウォーターは水は最低でも4本、そして後半の下り坂は階段が多いのでできればトレッキング・ポールがあった方が楽なのでお薦めです。
グレーシャーポイントで出発し、ハーフドームの雄姿を見ながらひたすら下ります。途中、鹿の子供にばったり会うことも・・しばらく睨めっこしても逃げる気配がありません。
2マイル弱下ったところで、視界が開け目の前にイリロエット滝が見えます。夏はさすがに水量が少なくなります。
イリロエット川を越えると森の中をひたすら歩く登り坂が続きますが、しばらくすると視界が開け、目の前にハーフドーム、そして落差200メートルのネバダ滝が眺望できます。
ネバダ滝の手前、6マイル程のところでジョン・ミューア・トレイルとの分岐点に着きます。ジョン・ミューア・トレイルは距離は長いけれども足に優しい下り坂、ただし後半はひたすら森の中を歩き続けるので楽ですがやや退屈です。 ネバダ滝からミスト・トレイルを下るトレイルはネバダ滝とヴァーナル滝を間近にみて急な階段を下るので足には厳しいですが、迫力は充分、そしてハイキング後の達成感もあります。
ネバダ滝からの眺望は絶景の一言!朝9時頃にグレーシャーポイントを出ると、ちょうどお昼過ぎ頃にネバダ滝となるのでここまで空腹を我慢して、ネバダ滝頂上の絶景ポイントでのランチをお薦めします。
夏はやはり水量は少ないですね。
ネバダ滝の落差は200メートル、ここからバーナル滝まで石段を下る事になるのでできればトレッキングポールがあると体重を分散できるので、膝が楽になります。トレッキングポールはペアで$100以上と高額ですがスポーツ店でのレンタルもできます。
ハーフドームその手前のボロデリック山も眼前に見る事ができます。
落差105メートルのヴァーナル滝。夏は水量が少ないですが、バーナル滝からトレイル・ヘッドに下る階段は春先だと水しぶきを浴びながら進む事からミスト・トレイルと呼ばれるのですが、パノラマ・トレイルの最後の難関でもあります。
グレーシャーポイントからのトレイルは、パノラマトレイルの他にもヨセミテバレーに下る4-Mile Trail (全長4.7mile, 標高差975 m)グレーシャーポイントの手前から出る、Taft Point and the Fissures Trail(全長2.2mile, 標高差60m)などがありますが、ハーフドームを眼前に見て、3つの滝を楽しめるこのパノラマ・トレイルはやはり圧巻! ヨセミテ国立公園でも一押しのハイキング・トレイルです。 ヨセミテは1日ではもったい無い!2,3泊してハイキングを楽しんで見てはいかがでしょうか。
【参照サイト】
ヨセミテ国立公園の見所・楽しみ方
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