メキシコシティーから北西にグアナファトへ向かう途中には世界遺産のケレタロや世界遺産サン・ミゲル・デ・アジェンデ、メキシコ独立の配所の民衆蜂起の地ドローレス・イダルゴなど風情のあるコロニアル都市が沢山あります。
グアナファトはこの地域に住んでいたオトミ族から、“Mo-o-ti”(Place of Metal)と呼ばれていたように、銀の鉱山として栄えた町でもありました。今でもバレンシアーナ鉱山は銀を産出しています。(今も稼動しているバレンシアナ鉱山の近くにある、バレンシアナ聖堂↓)
ケレタロやサン・ミゲル・デ・アジェンデが農業や酪農を中心としたコロニアル都市だとすればグアナファトは鉱山を中心としたコロニアル都市です。同じく世界遺産のプエブラにあるロザリオ礼拝堂の眩いばかりの22Kの金箔はグアナファトから運ばれています。
街の中心にあるグアナファトのカテドラル(大聖堂)
グアナファトの鉄道の駅だった建物で、今でも3本のホームの跡が見えます。現在は庶民のマーケットになっていて週末は家族連れに賑わっています(↓)
スペイン植民地時代に穀物倉庫だった建物(現在は博物館になっている↓)1810年に民衆蜂起が起こり、グアナファトの貧しい鉱夫だったピピラが決死の覚悟で岩の盾を背負って入り口の木の扉に火を放ち襲撃した所で、今でも多くの銃弾の跡が壁に残っています。
グアナファトではバスも車も地下道を走っています。元々は3つの大きな川が街中を流れていたのですが、鉱山で水を使い果たしてしまったためそこが道路になったという訳ですが、今でも下水道の跡などを見る事ができます。
グアナファトの名物「口づけの小径」(↓)貧しい鉱夫の若者(左の建物)と裕福な家の娘(右の建物)が数十センチしか離れていない窓越しに恋におちたラブストーリですが、最後は娘さんは父親に殺されてしまうという結末。
街の中心にある「フアレス劇場」(Teatro Juarez)マリア・カラスもメキシコ公演の際にここで公演を行ったとの噂もありますが、事実関係は調べられませんでした。
今もオペラやコンサートを定期的に催しているとの事。大変立派な劇場です。
グアナファトのもう1つの見所「ミイラ博物館」(↓)200体以上のミイラが展示されていて、あまり気持ちのいい展示ではありませんが腐らずに保存されているのはグアナファトの土壌と気候がなせる業です。
鉱山で銀の精製で使った大量の水銀が土壌に残っていたために腐らなかったとの説もあるようですが、、こちらの信憑性は薄いようです。
グアナファトはまた、学生と若者の街でもあります。週末は近隣の街から若者が集まってきてナイトライフを楽しんでいます。
18世紀からの歴史を誇るグアナファト大学は、ハイスクールを含めて30,000人の生徒がおり、世界中からのも留学生を集めているそうです。
農業と酪農を中心として発達したコロニアル都市ケレタロ、サン・ミゲル・デ・アジェンデとは富の蓄積が違うためでしょうか、、芸術・文化の厚みさえも感じられるグアナフォト。是非、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
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