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今年の夏はイタリアが熱い!ミラノ万博開幕! ~EXPO Milano 2015~

イタリア

今年、イタリアのミラノで万博が開かれるのをご存知ですか?
5月1日~10月31日の184日間、148カ国が参加する万博が開催されます。

Milan-Cathedral-Square-piazza-5987703

万博とは「国際博覧会」のことで、時代の最先端の世界各国の化学技術や芸術を一堂に集めて展示し、世界に向かって発信する世界最大の博覧会です。
日本で初めて開催された大阪万博(1970年)のシンボル「太陽の塔」や、最近では2005年に愛知で開催された「愛・地球博」が記憶に新しいですね。

ちょっと万博の歴史について簡単に振り返ってみましょう。

 18世紀頃にはヨーロッパでは当時珍しい物品や芸術品などを集めて展示する博覧会はフランスや、ベルギー、オランダなど国内では行われていたようですが、1851年にロンドンで開かれた「ロンドン万国博覧会」が始まりと言われます。この万博は「大博覧会」 The Great Exhibition とも呼ばれ、ビクトリア女王の夫アルバート公が推進し、大成功をおさめました。
ロンドンのハイドパークに建てられた万博会場は、当時の最新技術である鉄とガラスを駆使した美しい建物で、クリスタルパレス(水晶宮)と呼ばれました。この建築物自体がとても斬新で、この万博の最大の目玉となったことは有名です。クリスタルパレスはその後移設、火事により焼失されてしまいました。(余談ですが、ディズニーランドにこの建物を模倣したクリスタルパレスがありますね。)22004

 

 日本が初めて万博に出展したのは1867年の第2回のパリ万博からでしたが、明治政府が初めて正式に参加した万博は1873年のウィーン万博です。このウィーン万博会場に造られた日本庭園や神社は西洋の大注目を浴び、ジャポニズムブームが起こります。
また、産業館に展示された浮世絵や日本的な美術工芸品は西洋の多くの芸術家に影響を与え、ゴッホクリムトなどに受け継がれました。Stephansplatz And Cityscape Of Vienna

 

そして、1889年、第4回のパリ万博が開催されました。ちょうどフランス革命から100年の記念になる塔を作ろうと、その時に建築されたのが「エッフェル塔」です。これまで使われてきた石よりも軽く、頑丈な「鉄」を駆使することで、312メートルもの高い塔の建設が可能になりました。これは、19世紀の新時代の象徴となり、鉄の建築技術を世界を知らしめることとなったのです。当時は石造りのパリの街に鉄塔は合わないと反対意見もありましたが、今ではすっかりパリのシンボルとなっていますよね。パリのエッフェル塔 (PHM13_0754)

 

その後、19世紀最大の祭典となった1900年の第5回のパリ万博
重工業部門で目覚しい発展をとげていたドイツやアメリカに対抗し、フランスのファッションや織物、装飾品、家具の洗練された優美さを世界にアピールしました。この万博を機に花や植物などの自然界のモチーフを取り入れた流れるような曲線が特徴的な「アール・ヌーボー」が大流行しました。

22256アールヌーボーの装飾が美しいパリの地下鉄(メトロ)の入り口

 

このように、いつも時代の最先端の技術を発信し、ジャポ二ズムやアールヌーボーなどの芸術に関する新しい流行を引き起こしてきた万博ですが、第一次世界大戦後は現代の万博のように「テーマ」を持った万博が始まります。

大規模な万博は5年毎に行われ、前回は2010年上海万博で、テーマは「都市」でした。(5年間の間に小規模単位の万博も開催されます。)

そして、2015年の今年、イタリアのミラノで万博が開催されます。
テーマはずばり「食」です。
さすが「食の国」イタリアならではのテーマですね。
そして、イタリアには食品の質、安全性、産地や食品偽造を監視するヨーロッパ食品安全局の本部があります。

スローガンは「Feeding the Planet, Energy for Life:地球に食料を、生命にエネルギーを」
世界の異なる地域での食料不足の問題、食育の問題、食による感染症を撲滅して、地球上にいる全ての人が安全で良質な食物を享受する権利というテーマだそうです。

140211_FFD-Supermarket©EXPO 2015 S.p.A

万博の参加国のパビリオンではそれぞれの国の食文化を表現し、参加者は名物料理や食品を体験することが出来ます。

世界無形文化遺産にも登録された「和食」
日本館で世界に誇る和食文化がどのように表現されるのでしょうか。。。楽しみですね。

 02_CLR&BIO©EXPO 2015 S.p.A

N02_Lake_Arena_night©EXPO 2015 S.p.A                                                    

04_Decumano©EXPO 2015 S.p.A

是非、この世界の食の祭典を楽しみにイタリアに行ってみませんか。
万博がなくてもハイピークのシーズンのイタリアは世界中から観光客がどっと押し寄せます。
有名観光スポットはチケット入手、入場に長蛇の列。。。。になります。
こんな時こそ、ツアーに参加すればスムーズに入場でき、時間も効率的に使えるのでお勧め!

ツアーの前後に1泊してミラノ万博に足を運んでみてはいかがでしょう。
ミラノ万博入場チケットと、予約困難な「最後の晩餐」を見学を含むミラノ市内観光がセットになったツアーもお手配可能です。

ツアーはこちら→ 世界遺産「最後の晩餐」鑑賞つきミラノ半日観光とミラノ万博「EXPO Milano 2015」入場

Santa Maria Delle Grazie (milan)「最後の晩餐」のあるサンタ・マリアデッレ・グラッツェ教会

 by フィオナ

今年旬のイタリアに行ってみたくなりましたか?

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