ロックフェラーの邸宅「カイカット」を訪ねて「ニューヨーク郊外にある大富豪の豪邸」 - スタッフブログ｜JTB ルックアメリカンツアー

マンハッタンから北に車を1時間ほど走らせると、美しい邸宅など歴史的建造物がある、古きよきアメリカの面影の残るハドソン渓谷沿いの町スリーピーホロウに到着します。　そしてここには知る人ぞ知る世界の石油王ロックフェラー家の大豪邸『カイカット』が・・・

こんな感じでデデーんと丘の上に建っています。　（↑邸宅の外観）さて、個人で訪れることはできないこのカイカットへ行く為にはHudsonValley観光センターの運営する特別ツアーに参加しなければいけません。　（要予約）　　ビジターセンターでチェックインを済ませて人数限定のミニバンに乗り込んだらツアー開始!　　カイカッについての英語アナウンスとBGMを聞きながら10分くらいバス走らせカイカットへ。　門を越えて邸宅へ！　って・・・邸宅が見えない。。。　

緑の綺麗なゴルフコースと遠くにはプレイハウスというボーリング場完備建物が見えます。。流石（さすが）石油王・・・丘の上までくねくね上っていくとようやく邸宅が見えてきました。正面にはハドソン渓谷を見下ろすかのよう噴水と彫刻がどーんと・・・

ローマにはたくさんの噴水がありますがその中のひとつのレプリカらしいです。流石　石油王・・・説明を受けつつ正面玄関から入り、1階の各部屋を回りました。　（邸宅内撮影禁止）　ロックフェラー家は無駄金・死金は使わないという事で有名だそうで邸宅も富豪にしてはシンプルでそこまで豪華ではない　と言われていてもやはり豪邸・・　流石　石油王・・・ もともと屋外プールがあったという庭園やティールームという小さな建物もあり、贅沢な生活が伝わってきます。　

そして裏庭にはなんとも見晴らしのいいハドソン川と渓谷の景色が広がっています。新緑の瑞々しい芝や草木が目を癒してくれました。10以上のゴルフコースも広がり、面白いようにあちらこちらにポコポコと彫刻やオブジェがランダムに置かれています。

また邸宅地下には、芸術・美術作品の展示されています。　小さなミュージアムのようで、モダンアートからロックフェラー家の子供が掘り起こしたという昔の空き瓶など、様々な物が展示されています。ここではピカソのタペストリーが大変有名で、ロックフェラーに頼まれてピカソがデザインし、ピカソの選んだ機織り職人によって手掛けられた大きなタペストリーが何枚も飾られています。

バスに乗り込みツアー終了　と思いきや、敷地内にあるガレージへ。　“ガレージ”とは言いますが巨大です。半分は何十台もの馬車と馬を待機させるエリアがあり、乗馬用器具も飾られています。

もう半分にはさすが石油王、ガソリン自動車がずらりと20台以上並んでいました。時代ごとのクラシックカーのオンパレードです。。。　　興味深かったのが　大きなバッテリーの付いた電気自動車が1台あったことです。　時代を先読みしていたのでしょうか・・・（下写真）やっぱり流石　石油王・・・

再びバスに乗り込みビジターセンターへ戻ってきてツアー終了。　ツアーガイドの女性は初のツアーだったようで声も小さくまだ不慣れな感じでしたが、とても感じの良い女性でした。ボランティアで働いているそうでチップも受け取ってもらえませんでした。

今回参加したのはベーシックツアーというもの。　それでも2時間ちょっとのツアーです。カイカットをもっと楽しみたい方にはその他色々なツアーがありますよ。あいにく曇り空で丘の上は風も強く、肌寒い日でしたが、雨は降っていなかったのでよかったです。一時はロックフェラー家だけで米国国民総生産の３％を占めていたという世界の石油王。。。しかし、フランス王家ルイ１６世やマリーアントワネットのお金を紙切れのように浪費する贅沢三昧の生活とは違って、無駄のない賢明なお金の使い方をするロックフェラー一家の歴史や生活を垣間見るよい経験でした。　<カワ>

【参照サイト】
381 N Broadway
Sleepy Hollow, NY 10591
(914) 631-8200
http://www.hudsonvalley.org/content/view/12/42/