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ワシントン スミソニアン「国立航空宇宙博物館」別館  『「スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター』 ”The National Air and Space Museum”

ワシントンDC

国立航空宇宙博物館」”The National Air and Space Museum”はスミソニアン協会の運営する中でも最も有名な博物館でしょう。2003年にはダレス空港のボーイングのハンガーに「スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター」というより規模の大きい別館ができましたので、今回をこちらからご紹介しましょう。

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何と言っても見ものは、スペースシャトルの実験機エンタープライズでしょう。操縦席が見れないのは残念ですが、実物はど迫力! 数々のミッションで実際に使用された器具も展示されています。

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エールフランスの「コンコルド」も展示されています。操縦席が他の戦闘機の大きさとほぼ変わらないのは驚きですすが、鶴のようにスマートなデザインは群を抜いています。

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次は軍事オタクでなくても知っている、トップガンで有名になったF14D(R)トムキャット戦闘機です。この機体は1970年代に作られ90年代に改造されたもので、1989年1月4日にリビア上空でミグ戦闘機を撃墜したと書かれてありました。

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日本の軽自動車のような、結構かわいらしい飛行機達もたくさん展示されています。

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さて次は展示にあたって原爆の被害について展示をするかしないかで議論のあった、B29「エノラ・ゲイ」爆撃機です。

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 「どこに原爆を積んでいたんだい?」「キノコ雲ってどんな形なんだ?」「ミッションを遂行したパイロットは誰だんたんだい?」見物のアメリカ人の関心は他の展示に比べて非常に高いものを感じました。

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B29の翼の下に日本の戦闘機が5機展示されています。主翼の真下にあるのが紫電改です。

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中島 J1N1 月光
海軍夜間戦闘機とあります。極上の状態に復元されています。復元するのに1万7000時間、4年間を要したとありました。

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KUGISHO MXY-7 特別攻撃機 空技廠「桜花」
特攻兵器として昭和20年(1945年)より実戦に投入されたそうです。目標近くまで母機でロケットを噴射させてパイロットが目標まで誘導したそうです。世界唯一の有人ロケット弾です。

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Kawasaki KI-45 KAI TORYU 川崎 キ45改 屠龍二式複座戦闘機
胴体しか残っていません。上向き斜銃を装備し、夜間来襲のB29を邀撃して多大な損害を与えたと日本の資料には書いてありましたが、ここにはそう記載されてませんでした。

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AICHI M6A1 SEIRAN 愛知 M6A1 晴嵐
潜水艦搭載用の特殊攻撃機。昭和18年11月に初号機完成。設計生産は愛知航空機であり、生産数26機。ドイツのUボートの2倍の大きさで当時の最高機密特殊潜水艦イ400に格納されるべく開発された航空機。ちなみに戦後アメリカ軍はイ400をくまなく調査し後の核爆弾搭載の潜水艦開発の原型としたとされています。

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Kawanishi N1K2 -Ja Shiden Kai 川西 N1K2 紫電改
GEORGEと書いてありますが連合軍のコードネームだったそうです。1500機ほど製造されたとあります。名前がユニークだったので、昔プラモデルで作ったような記憶があります。(年がバレバレですね・・・)

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超音速・高高度偵察機ロッキードSR-71、愛称はブラックバード
高度な技術と費用がかかった事と偵察衛星技術の向上で、1989年に全機が退役したそうですが、ここではシャトルと並んで人気機種です。形は異様ですが、研ぎ澄まされた機能美は感じられます。

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これはボーイング707(Boeing 707)。
1958年に路線就航し、初代のジェット旅客機となりました。

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ここ航空宇宙博物館は展示の内容と数の多さからもファンや子供たちにとってはたまらないMust Seeスポットでしょう。ちょっと遠いのが難点ですが、45分かけてもやって来る価値は大ありです。衰退激しいアメリカの自動車業界ですが、一方で航空機・宇宙産業の歴史と奥深さ、厚みを思い知る事ができる巣晴らしい博物館です。

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【参照サイト】
国立航空宇宙博物館
Steven F. Udvar-Hazy Center
14390 Air and Space Museum Parkway
Chantilly, Virginia 20151
10:00 am – 5:30 pm
(12月25日以外毎日オープン)
入場料無料、パーキング$12
(2008年12月3日現在)

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関 克久