1980年代にはやったバンドGo-Go’sの曲にあわせた新ミュージカル「ヘッド・オーバー・ヒールズ」が登場!
誰がいったいGo-Go’sの音楽とサー・フィリップ・シドニーのエリザベス朝時代の古典ドラマ『アーケイディア』とをブロードウェィで組み合わせようと考え付くんだか?
アベニューQを監督したJeff Whittyが担当したこのミュージカルは、巷では惜しまれながら9月16日に最終公演を迎える、Spongebob Squarepants(スポンジボブ スクエアパンツ)のかわりに注目されるといわれています。
Go-Go’sをご存知ない方のために
1978年結成の女性5人のバンド。作詞作曲や自分たちで演奏もする。女性バンドとしてはじめて全米1位になるも1985年に解散。
アーケイディアをご存知ない方のために
Sir Philip Sidneyによって1500年代後半に書かれた小説。
<ストーリー>
フィリップ・シドニーの小説 Old Arcadia を元にコメディにしたてられている。
16世紀のアーケーディア王国の王様のBasilius(バシリウス)と王女様のGynecia(ギネシア)と王家の姉妹Pamela(パメラ)とPhiloclea(フィロクレア)が登場。
王様と副総督のDametas(ダメタス)は神託をもらいに預言者のPythio(ピティオ)を訪ねる。「4つの事件が起きるが、ひとつだけでも止められたらアーケーディアの消滅とこの世の終わりを防ぐことができる」という神託を受けて、王様は急遽旅にでてこの厄介を防ごうとするが、旅先で次々と事件は起きていく。
<見所>
1、アバの音楽にあわせてマンマミーアが作られたように、Go-Go’sの音楽にあわせてヘッドオーバーヒールズがある感じ。中世の王族たちがエリザベスカラーの衣装をまとい80年代の音楽に合わせて歌って踊る姿がコミカルでなんだか笑ってしまう。ダイバーシティ、男女平等を表現しながら時にはセクシーなシーンもあり。
2、LGBTがキーパーソンとなっている。王家の長女Pamela(パメラ)は女性が好きであることに気が付き、預言者のPythio(ピティオ)はトランスジェンダーの女性としてはブロードウェイ初出演のPeppermint(ペパーメント)が演じている。こういった演出はニューヨークのブロードウエィならでは。
3、We got the Beat, Our lips are sealed, Vacation, Heaven is a place on Earth など、まだアメリカンポップスがリズムよりも、メロディを重視していたころの音楽(ジュークボックス音楽)がキャッチーで舞台にのめりこむ!
by くっしー
【劇場】
Hudson Theatre
【関連記事】
・トニー賞の結果が発表になりました!~ミュージカル部門~The Band’s Visit旋風!
・Wickedは見たほうがよい?たくさんの人に感想を聞いちゃいました!
・スターダスト・ダイナーで未来のスーパースターに会いに行こう!
・人生最高の日!?スポンジボブを観てきました!
・『Aladdin』 is a whole NEW world!! ~ ミュージカル アラジン ~
・奇妙で無表情な3人組、ブルーマンって一体何だ??
・『オペラ座の怪人』ニューヨークに来たらまず観てみたいブロードウェイ
・ブロードウェイに『レ・ミゼラブル』が復活!-Les Miserables-
・感動のミュージカル!ライオンキング【THE LION KING】
・マンハッタンとニューヨーク郊外の情報満載の【NY特集サイト】はこちら!