カーニバルといえばブラジル。
そしてブラジルといえばカーニバル。
特に世界的に有名なリオ・デ・ジャネイロのカーニバルなんかは
もう毎年スゴいことになっています。
しかしカーニバル期間中には、
リオ以外にもブラジル各地の至るところで、
その地域独特のパレード・お祭りが行われています。
カーニバルはもともとキリスト教の謝肉祭がルーツとなっているので、
ブラジル以外の国でも、特にカトリック文化の強い国などでは
何かしらのお祭りが毎年2月、3月頃の期間中に
行われているようです。
という前置きはほどほどに、
今回は2011年3月初旬に行われたブラジルはサンパウロでの
カーニバルパレード(2日間のうちの初日のみ)の模様をお送りします。
夜になり、一息ついてから市の中心からほど近い、
会場であるサンボドロモ最寄りのチエテ駅へ。
そこからはタクシーで向かいました。
渋滞を抜け、取材者用の裏入場口のようなところから入るとそこには、
暗闇の中に怪しく浮かぶ巨大モンスターたち・・・
一瞬夜の遊園地に迷い込んでしまったのかと思いましたが
それらはパレードの出番を待つ
山車であったということが後で分かりました。
↑ やっとのことで会場の中に入ると、
すでに1組目のチームのパレードが始まっていました。
すごい音!
そこには日常を軽く超えた、
完全なるハレの世界(非日常の世界)が現出していました。
↑ サンバカーニバルといえば、
露出の多い衣装で激しく踊る
女性ダンサーを真っ先に想像しますが
実際カーニバルのチームは最初に行進してくるのは
パフォーマーや華麗な衣装をまとった
おばさんたちだったり。
↑ 若いバレリーナたちや
↑ 旗を持って踊るチームの代表ダンサーなどなど、
いろいろな要素で構成されています。
↑ そしてキターーーーー女王&プリンセス!!!
↑ とそれに率いられた太鼓軍団。
一体何百人、何千人いるんだというような大所帯。
それでも一糸乱れぬリズムを刻み続けているのは
もはや神業としか言いようがありません。
頭が真っ白に飛んで、
何も考えられなくなってしまうくらいの爆音。
地響きのような迫力。
↑ 続いて山車もやってきましたよ。
この狂ったデコレーションセンス!
最高すぎる!
毎年パレードにはチームごとのテーマがあり、
それに沿って山車や衣装のデザインが作られているそうです。
そしてそこに掛けられるお金は数百万規模、
チーム全体では数千万(数億?)規模の予算が
毎年つぎ込まれているとも言われています。
たった一晩のために!?
なぜここまでの情熱を?
実はブラジルにおけるカーニバルとは単なるお祭りではなく、
億単位の賞金をかけて争われる「コンテスト」であり、
いわば「ガチバトル」なのです。
音楽、ダンス、テーマや演出の完成度、山車や衣装のデザインに至るまで、
厳密な審査によってランク付けされます。
さらに下位のチームなどは翌年は2軍落ちになったりするので、
そりゃあもう皆必死になるという訳です。
↑ 一般ダンサーたち。
重そうな衣装を着て踊りながらテーマ曲を歌う、
というのは結構しんどそうですが
それでも満面の笑顔!
ここはパラダイス!
↑ そしてパシスタと呼ばれる、
カーニバルを象徴する羽をつけたソロ・ダンサーたち。
チームの花形ですね。
眩しすぎます。
↑ そんな華やかな世界の影で、
地味に山車を押していく男たちの姿。
もちろん彼らもチームの一員です。
というか、パレードは数千人いるチーム全体が配分よく進まなくてはならず、
制限時間内に全員がゴールできなければ
減点の対象にもなります。
隊列の最後の方なんかは、
そのペースを見極めるコーチが
必至で皆に指示を出したりしていました。
↑ 各チームのパレードやその合間に時折乱入してくる謎のオネエさん。
カーニバルの名物キャラ?なんでしょうか。
後編に続きます。
byバビル2世
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