CATS、Sunset Boulevardなどリバイバル作品が多くでまわるなかで、まったく新しいタイプの作品が登場しました！！
911に関するお話なのですが、大笑いするハートウォーミングなコメディです。何か触れてはいけない内容と思っていた固定概念を打ち破ってくれる秀作です。
カナダ人のアイリーン・サンコフ(Irene Sankoff)とデイビッド・ジイン(David Hein)によって書かれた脚本が見事です。 それを『メンフィス』でトニー賞を受賞した監督クリストファー・アシュレイ(Christopher Ashley)が上手に演出いたしました。
2001年9月11日、ワールドトレードセンターやペンタゴンなどで起きる飛行機事故に対応してFAAは飛行中の航空機に対して強制着陸を命じます。そこへ、カナダのニューファンドランド・ラブラドール州にあるガンダーの小さな村に、なんと38機の機材と6579人の搭乗者が降り立ちました。
地元の人々は突然舞い降りた来訪者達を暖かく迎えるために村をあげて準備をします。またそこで偶然の出会いや別れなどいろんなストーリーが始まります。
登場人物は基本12名。さっきまでカナダの田舎の村民役だった人々が帽子を脱いだり、ジャケットを裏返すという動作で突然飛行機の乗客にかわり英語の発音も変わります。監督のクリストファーさんのこのシンプルなアイデアには脱帽です。
ショーは100分でインターバルはありません。10歳以上が推奨年齢です。
ステージにあまりお金はかかっていないのに、ドラマティックな内容を演出で見事に表現してあり、すばらしい作品に仕上がっています。
by くっしー
【劇場】
Gerald Schoenfeld Theatre
236 West 45th Street
New York, NY 10036
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