ニューヨークの地下鉄のモザイクアートを紹介するブログも3回目を迎えました。これまでに、黄色のQライン、同じく黄色のN、R、Wラインのサブウェイ・アートを紹介してきましたが、今回は、ウェストサイドを走る赤の1、2、3ラインのモザイクアートを特集します。
1のHouston Street駅では、ニューヨーク在住のDeborah Brownのアートがフィーチャーされています。海の底の地下鉄の駅がテーマで、海に住む生物が描かれています。
私のお気に入りは、ポールダンスをするタコ。
1の50th Street駅では、Liliana Porterが描いた、ルイス・キャロルの不朽の名作「アリスの不思議な国」をテーマに、駅の周辺にあるブロードウェイの舞台美術を表現したモザイクアートを見ることができます。ウサギを追って穴に落ちたアリスも、地下鉄も、どちらもアンダーグランドの体験ですが、双方の体験、かなり違いますね。
1、2、3の34th Street駅では、Elizabeth Grajales作の鳥や動物が描かれたモザイクアートがフィーチャーれていています。子供の頃、この駅を利用した際に、とてもどんよりとおもしろみがない駅という印象があって、この駅を利用する人たちに朗らかなで穏やかな街の避難所のような空間になるようにというアーティストの思いが込められています。
こちらの1のWTC Cortlandt駅は、ワールド・トレード・センターのほぼ真下にあった駅で、2001年の9月11日アメリカ同時多発テロによって大きな被害を受け、閉鎖されたままでしたが、昨年9月8日に再オープンしました。Ann Hamilton作のChorusという作品で、1776年の独立宣言と1948年の国連の世界人権宣言の文章がフィーチャーされています。
1のSouth Ferry駅は、2012年にハリケーン・サンディの多大な被害を受け、2017年に再オープンしました。ブルックリンの双子のアーティストDoug and Mike Starnによる、シルエットの木々やマンハッタンのヴィンテージの地図、駅の近所にあるバッテリーパークを描いたモザイクアートがインストールされています。
番外編:
モザイクアートではありませんが、同じく1のFranklin Street駅の「Respect」の看板について、書きたいと思います。これは、ニューヨークの地下鉄を運営するMTAが、2018年に他界したソウルの女王アレサ・フランクリンの追悼の意と功績を称えて、アレサ・フランクリンの代表曲でもある「Respect」と書かれた看板をフランクリンの名前がつくニューヨーク市の駅に設置したものです。「Respect」の看板は、このマンハッタンのFranklin Street駅の他に、ブルックリンのFranklin Ave駅にも、設置されています。
いかがでしたか?今回は赤色の1、2、3ラインの駅のモザイクアートでした。ニューヨークの地下鉄に乗ったら、モザイクアートに注目してみてくださいね。また違った楽しみがあるかもしれません。次回もお楽しみに。
by ya & ゆ
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