オープンハウス・ニューヨーク(OHNY)は、ニューヨークの多くの施設や建築物が、年に一回、10月の週末に、一般公開され、見学することができるイベントです。中には、建築ツアーが行われるところや、普段一般公開されていないような場所もあります。昨年までは、土日の2日間でしたが、今年から、Factory Fridayという工場見学ができる金曜日が加わって、3日間になりました。今年は、10月12日から14日に開催されます。事前に有料での予約が必要なの場所もありますが、ほとんどの場所は、無料で、予約なしで、直接、当日に訪れることができます。
こちらは、昨年のOHNYで公開されたロックフェラー大学です。野口英世が、研究員として、黄熱病の研究をしていたのが、この大学です。生物学・医学の大学院生や博士研究員を対象としている大学で、授業料が無料だそうです。敷地内と学校の近くには格安の寮や託児所もあって、学生達が、研究に専念できるよう配慮されているそうです。その成果もあってか、この学校の出身者からのノーベル賞の受賞者は20人以上。2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した、大隅良典さんも、この大学に留学していたそうです。慈善家の大富豪ジョン・ロックフェラーが設立した医学研究センターを前身とした学校で、今でも、ロックフェラー家の名前が、現在も、校名に残っています。10月の中旬だったので、敷地内の並木は、紅葉が始まっていました。
共同研究センターCRC(Collaborative Research Center)は、最新の実験室の他に、既存の校舎を結んでいるブリッジの役割を果たしていて、このビルディングを行き来する人たちが、自分の専門分野を超えて、生徒達が交流しやすくするように、たくさんのオープンスペースが設けられています。
アビー・アルドリッチ・ロックフェラー ホール (Abby Aldrich Rockefeller Hall)は、ニューヨーク近代美術館の設立にも貢献した、アート好きとして知られる、アビー・アルドリッチ・ロックフェラーの名前が付いている建物だけあって、アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder)やチャック・クロース(Chuck Close)の作品など、ミュージアム級のアート作品が、そこら中に飾ってあります。。。
キャスパリ オーディトリアム(Caspary Auditorium)は、講堂で、レクチャーや、音楽コンサート等で利用されているそうです。
ジオデシック・ドームの中
オーディトリアムの下は、生物学・医学の器具の小さな歴史博物館になっています。野口英世が使っていた彼専用のビーカーが展示されていました。写真では見えませんが、よく見ると、彼の名前がビーカーにプリントされていました。
敷地からは、イースト・リバーと、クイーンズ・ボロー・ブリッジが見えます。
今回、ご紹介したロックフェラー大学以外にも、このオープンハウス・ニューヨークを利用して、過去にこんなところに行きました。こちらは、イーストビレッジにあるアパートメントビルディングアンブレラ・ハウス(Umbrella House)の屋上コミュニティ菜園。
こちらは、ミッドタウン・イーストにあるフォード財団ビル(Ford Foundation Building)
こちらは、ブルックリンにある、アーミーターミナル(Brooklyn Army Terminal)
さて、今年は、どんなところが、公開になるのでしょうか?公開される場所の一覧は、9月18日にOHNYのウェブサイトで発表される予定です。このイベントへの参加は、基本的に無料ですが、列をスキップして、待たずに入場できる有料のVIPパスもあります。事前に有料での予約が必要な場所は、OHNYのウェブサイトから予約することができます。予約受付開始日は、9月28日に予定されています。人気のスポットは、予約受付の開始直後にすぐに定員に達してしまうようです。詳しくは、オープンハウス・ニューヨークのウェブサイトをチェックしてください。
by ya
OHNY(オープンハウス・ニューヨーク)
https://ohny.org/weekend
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