2002年の冬季オリンピックでジャンプ、ボブスレー、スノーボード、大回転などが行われたパークシティー。ユタ州ソルトレイクシティーから東に約45キロメートル、海抜2100メートルに位置しています。1860年代から銀鉱山の街として誕生し、1800年代の終わりには世界でも有数の銀山として人口も急激に増え栄えたのだそうです。その面影は約1500メートルにわたるメインストリートに見ることができます。
繁栄は長くは続かず1898年の大火災で街はほぼ消失、1903年には34名の鉱夫が無くなる爆破事故が起こるなど、1950年になると銀価格の暴落によってついに、街はゴーストタウンンのようになってしまったそうです。そして1963年にはスキーリゾートとして再出発をし、今ではスキーのメッカとして世界中から年間400万人もの観光客が訪れようになったそうです。
メインストリートの中ほどに昔のシティー・ホールを改造したパークシティー博物館があってこの街の歴史が展示されています。 当時の鉱山の断面図が1階から2階にかけて展示されていますが300メートル以上の地下で発掘作業の様子が良く再現されていました。
この博物館の地下は見ものです! 実際に使っていた牢屋が4つあります。当時は電気もトイレも無かったという劣悪の環境だったとの事。ここで命を落とす人もいたかと思うとちょと気味が悪いですが、牢屋の中で結婚式を挙げたカップルもいたとか?アメリカ人のブラック・ユーモアに脱帽です。
向こうになにやら人影らしいものが、、一瞬「出たー!!!」と思いきや当時の鉱山のエレベーターの模型の展示でした。
牢屋の奥には、銀鉱山で実際に使っていた工具、トロッコなどが展示してあります。パークシティーのスキーリゾートが開業した当時に使われた、鉱山のトンネルを利用してスキー客を運ぶトロッコのようなゴンドラも展示されてました。これが銀鉱山で使っていたエレベーター。
鉱山が栄えていた当時の街の生活も展示されてます。
全盛期のバーにあったジューク・ボックス。
ペアーのお人形。これが地下の牢屋にあったら、ほんとに気味が悪いそう。。
かつてのシティー・ホールには消防署も隣接していたようで、いつでも出動できる体制の消防車も展示されてました。
メインストリートには趣味の良いカフェ、レストラン、バー、ブティック、ギャラリーが並びアフタースキーのみならず、夏でも楽しめる高級リゾートになっています。
全てが新しく造られたコロラドのヴェイルはそれなりに素晴らしいスキーリゾートですが、夏に行くとなんとなく薄っぺらな感じがしますが、やはり歴史があるパークシティーは夏でも十分楽しめる高級リゾートと言えるでしょう。アウトレット店も充実していますので、ソルトレイクシティーに来たら是非いらしてみてください。
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【参考サイト】
Park City Museum
528 Main St, Park City UT 84000
http://www.parkcityhistory.org/
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