リオ・デ・ジャネイロと聞いて何を連想するだろう。カーニバル、コパカバーナ、コルコバードのキリスト像、ボサノバ、奇岩のポンジ・アスーカルなど、10人10色の答えが返って来るだろう。しかしここは美しい自然に恵まれて、人間の人間らしい営みが、精一杯輝くように神によって仕組まれた街なんだろうと思える。長く滞在すればする程見たいものが増えて来てしまうような気がする。
コルコバードの丘。ほとんどの観光客がここから観光を始めるが、この街と自分が自然に祝福されたような暗示を受けてしまう。
この丘からの眺めは「素晴らしい街リオに来たんだ」と間違いなく確信できる。
そして、コパカバーナ海岸。ボサノバの音楽が聞こえてきそう。
カテドラル・メトロポリターナ。外からはメキシコのピラミッドのような形に見える。中に入って上を見上げると天井に十字架がある。
マラカナン・スタジアム。11万人以上が収容できる巨大スタジアム。有名選手の足型が面白い。
街にはポルトガル王室が遷都した時代の建物が残り、普通のお店でも歴史を感じるたたずまいだ。ブラジル独立運動に貢献した英雄チラデンチスの名前を取った宮殿。
ポルトガルの港町にあるような建物。
セントラルを見渡す丘の上に建つ教会「Nossa Senhora de Gloria」(Our Lady of Gloryという意味だそうだ)。毎週日曜しかミサをやってなくひっそりと時を刻んでいる。
丘には路面電車が今も走る線路がある。
ここには30Mほどの短いケーブルカーでも上がってこれる。手前左の出口に出てくる。ここから坂を下ると誰が住んでいるのだろうと思うような、古く趣のある家々が立ち並ぶ。
丘を登りきったところに眺めの良いレストランがあるとタクシーのドライバーに教えてもらった。さすがに入り口はレストランとは思えない。
入り口から30段ほどの階段を降りると、まるでカリブ海にあるようなレストランがあった。
バルコニーのテーブルからは、眼下にリオ・デ・ジャネイロの町並みが一望に見渡すことができる。
他ではなかなか手に入らないというカシャーサ。分厚い蓋で厳重にふさいである。
そしてマッシュルームというよりシイタケがぎっしり詰まったラビオリ。ユニークかつ美味。
赤いタイルがびっしりの階段を見つけた。「The Selaron Stairway to Rio De Janeiro」
チリ人のSelaron氏が1990年、43才の時に何を思ったかコツコツと世界中のタイルを集めて作ったのだそうだ。世界で1つしか無い、自分しか出来ない事を見事に実現している。
ニューヨークから来たといったら、「ほら、ここをご覧」と見せてたのがこれ。
なんと、このおじさんがこれを造り上げたアーティストその人、Mr.Selaronでした。これにはビックリ!。
最後にまずは観光では来ないというマイナーなスポットをご紹介します。19世紀にロイヤルファミリーの邸宅(いわば皇居ですね)として使われ、今は国立博物館となっている「Museum Nacional」。
メンテは良くないが、ロイヤルファミリーがどんな風景を見ていたんだろうといった思いを馳せることができる。
展示品は民俗学、考古学、植物、動物学など多岐に渡るが、エジプトの間では、ミイラが2体展示されています。
写真では良くわからないが、瞳が異常に輝いていて印象的だった少女像。口が壊れているので物を言う事ができない。
メトロポリタン美術館などの比べると、足元にも及ばないが、かつてのロイヤル・ファミリーの邸宅が博物館という点で、来て見る価値はあり。
かつての皇居の庭の入り口。今でも子孫はポルトガルに居るのだそう。栄枯盛衰とはこのことでしょうか、なかなか感慨深いものがありました。
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