ニューヨーク/マンハッタン

感謝祭と日本人(後編)

<前編を見る>

日本人でも独立記念日はバーベキューをし、クリスマスはクリスマスらしい豪華な洋食をとる方々は多いと思います。しかし、ピルグリムの末裔ではないため、七面鳥に対して熱い思い入れのようなものはなく、かといってバーベキューほどお手軽にはできず、鳥への具の詰め込みや、長時間に渡るオーブンでの調理も一日仕事で大変です。

そうすると、アメリカ人の家族を持たない日本人は、感謝祭の日に特別な夕食をとる必要もないが、せっかくの祝日なので、普段通りの食事では少し寂しい。

そこで「日本人にとって鳥料理のディナー、それは『焼き鳥』」と、ダブルかっこで思いつくのではないかと思うのです。そして、焼き鳥屋さんへと繰り出すのです。

グレービーソースとクランベリーソースの代わりに、塩たれと醤油たれを。赤ワインの代わりに、日本酒、焼酎を。デザートには抹茶アイスクリームを。そして食後のビンゴゲームの代わりにカラオケを・・・という日本人はアメリカ各地には実は多いのではないでしょうか。

そういう方がおられましたら、是非ご連絡下さい。または逆に、「私はネイティブ日本人だが、七面鳥は好きだ。感謝祭の時は気合いを入れて調理する」という方がおられても、どうぞご一報下さい。お待ちしております。

ところで毎年、感謝祭では米大統領が、七面鳥の中から2羽だけを『恩赦』するという風習があることをご存じでしたか? つまり感謝祭の夕食のテーブルへ向かうことから解放される七面鳥が選ばれるということです。

言い伝えによると、リンカーン大統領の息子が感謝祭の時に、七面鳥を助けてほしいと頼んだという出来事がきっかけになっているそうです。めでたく恩赦を受けた七面鳥たちは、現在、動物園などに送られています。

七面鳥が収められているヤードの中で、2羽にだけその幸運な知らせが舞い込む。その伝達を聞いた彼らの仲間たちは、自分たちの仲間から恩赦を認められた者たちがいることに驚く。しかし、同時に自分が選ばれなかったということで、ショックを受ける者もいる。そのかたわらでは、何のことだか分からず、相変わらずボケっとした顔をして「コッコ、コッコ」と鳴き続けている、ある種、幸せなものたちもいる。

その選ばれた2羽たちに、仲間の1羽が熱く言う。「俺たちの分もしっかりと生きてくれ」と ----------    

そのような『七面鳥ドラマ』を想像しながら、今年は感謝祭のディナーを楽しむという趣向も良いかもです。そうすると、我々は生命をいただきながら生命をつなげているという当たり前のことを、改めて実感する良いきっかけになるかもしれません。今年もHappy Thanksgiving Day!

by シュバリエ・ド・バリバリ

 

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