「NoMad」とはNorth of Madison Square park の略。
つまりマディソンパークの北側のエリア。
この周辺はフラットアイロンが近くにあるものの、ミッドタウンとダウンタウンの狭間で少し寂れたぱっとしないエリアでした。
ところが、Ace HotelやこのNoMad Hotelができてから、このエリアはデザイナーの趣向を凝らしたブティックホテルが増え、それに伴い素敵なレストランもオープンし、ラグジュアリーでお洒落になってきている今話題のエリアです。
ブロードウェイと28th Aveの角に建つこのホテルはNoMadのランドマーク的存在
ホテルの中を一歩入ると、そこには外の雑踏とはかけ離れた静かな落ち着いた空間が広がっています。
フランスのジャック・ガルシアがデザインしたこのホテルはパリのアパルトマンを思わせるようなヨーロピアン様式でありながらシックにまとめられたインテリア。
最近のニューヨークのデザイナーホテルはモダンシンプルなのが多い中、アンティークの家具やタペストリーなどが重厚感を醸し出し、この風格を生み出しています。
第一印象は「照明がとにかく暗い」のですが、なぜでしょう。。。プライバシー感があってそれがとても心地よいのです。
部屋はアットホームな感じで、ニューヨークに住む友達の家に招かれたような感覚。
それでいて至るところに粋なセンスを感じられます。上質なベッドリネンのベッドもとても快適でした。
壁に掛かっている絵もアンティークでフレームも全て違うというこだわり。
個人的に一流ホテルのアメニティをチェックするのは楽しみのひとつ。まだお店に並ぶ前の選りすぐりの品や、使ってみなくてはわからない香りや質を楽しめたり。
そしてここのアメニティはさすがのこだわりでした。フランスプロバンスの有名ブランド、コテ・バステド「Cote Bastide」の希少で黄金の油と言われるアルガンオイルのシャンプーとリンス。ますますラグジュアリーの気分がアップ。
そしてNoMadホテルが人気な理由はもうひとつ、ホテル内にあるダイニングです。
ここのダイニングホールでは、ミシュラン3ツ星レストラン「イレブン・マディソン・パーク」のシェフ「ダニエル・ハム」の料理が楽しめます。
ランチやディナーは人気で予約が難しい店のひとつ。
重みのあるアンティークのテーブルチェアでありながら、肩肘張らずに食事ができる温かい雰囲気のインテリア
奥にあるバー。格式高い重厚な感じです。週末はお洒落なニューヨーカーの男女で賑わっています。
そしてこのホテルに宿泊している人だけの特権。ゲストのみ利用可能なライブラリー。
バーはかなり賑やかなのですが、ここのライブラリーは落ち着いてワインを飲みながらゆっくり話をしたりくつろげます。
ワイン片手に読書する人も。。。。
今回はせっかく泊まったのでこのダイニングで朝食をいただきました。
ふわふわのフレンチトーストに香ばしくキャラメライズされた胡桃とバナナがのっていて、最高の組み合わせ。外はカリカリ、中はしっと~り。
こんなに分厚い、そしてリッチなお味のフレンチトーストを他で食べたことがありません。私がこれまで食べたニューヨークのホテル朝食の中で、ナンバーワンといっても過言ではありません。
コーヒーも素敵なカッパーのポットで淹れてくれます。
スタッフのサービスも素晴らしいです。
ダイニングホールは天井がガラスのアトリウムになっていて、陽が差し込んでくるとさらに幸せな気分にさせてくれます。
噂通り、デザイナーのセンスがさりげなく随所に感じられ、ホテル全体の演出のレベルの高さに感服。そして宿泊するゲストを身も心も優しく包み込んでくれる温かいサービス。真冬の極寒のニューヨークを歩いた後、心身ともにこの空間で癒され、本当に心地よいホテルでした。
真のラグジュアリーを感じさせてくれる、そんなホテルです。
by フィオナ
The NoMad Hotel New York
1170 Broadway & 28th Street
New York, NY 10001
(212)796-1500
www.thenomadhotel.com/
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