デンバーからRt25を南に約1時間のコロラド・スプリングを過ぎ、キャノン・シティーからさらに南西に3時間程走るとニューメキシコに近いパゴサ・スプリングの街に到着します。 街の真ん中にSan Juan川が流れ、その川を渡るとプーんと硫黄に匂いがして来ます。人口2000人足らずの小さな町ですが、インディアンがヒーリングに利用していた源泉が今もあって、湯治湯としても有名です。
パゴサ・スプリング・リゾートに宿泊すると露天風呂は無料ですが、一般客はここ(↑)で施設使用料を払います。この建物にはギフトショップもあって、直ぐ後ろに露天風呂とプールがあります。ここで一番大きく、有名なのがパゴサ・スプリングリゾート。3つの建物から成っていて一番立派な下の建物は全室スイートルームになっています。
露天風呂からサンワン川(San Juan River)にどんどん湯が流れていきます。立ち上がる湯煙が温泉情緒たっぷりです。
これは古い源泉。 ミネラルが長年かかって結晶して小山のようになっています。 今もお湯が湧き出ていますが、崩れやすいので登ってはいけません。
パゴサ・スプリングリゾートのチェックインは全てこの建物でします。 お部屋の鍵をもらい、バスローブを羽織ってここでタオルを借りて入浴に向かいますが露天風呂の入り口でお部屋のカードキーを使いゲートを空けるので、キーをお忘れなく。
川のせせらぎの音を聞きながら、眺めもよし、夜は星空を眺め、これは最高の気分です。
露天風呂にはそれぞれ、Lobster Potなどの名前が付いていて、お湯の温度が華氏で書いてあります。日本人には105~108度位が浴感もあってちょうどいい感じですが、この温度のある風呂は2つしかありません。
長くのんびりとつかるには100度くらいがちょうどいいようで、このくらいの温度の露天風呂が沢山あります。
チェックインロビーからは全ての露天風呂が見渡せます。パゴサ・スプリング・リゾートの唯一の欠点はレストランが無いことですが、ホテルの前の橋を渡れば、レストランやバーには簡単にいくことができます。
これは、一番お得なスタンダードルーム。
外観はモーテル風の建物ですが設備は必要にして十分です。
こちらはデラックスルームの建物。 スタンダードもデラックスもスイートの建物も全て露天風呂に隣接しているのでアクセスは問題ありません。
チェックインのロビー。 窓からはサンワン川と全て露天風呂が一望に見渡せます。
パゴサ、Pag-osahはインディアン語で、Healing Waterという意味だそうです。150年前に始めて白人がこの源泉を発見した際に、周りには無数の人間の足跡があったそうでインディアンはこの癒し湯を何世代にも渡り、受け継いで来たのだそうです。
この湯の医学的な効果は1860年に軍医によって検証されたそうで、当時は軍人や鉄道労働者に良く利用され、1881年には最初のBath Houseが建てられ、1900年に鉄道が開通すると遠くからもこの癒しの湯に多くの人が訪れるようになったのだそうです。 アメリカの温泉というと大きなプールというイメージですが、ここは温泉情緒もあってゆっくり滞在してみる価値あり! お薦めのリゾートです。
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