「ワシントン」とい名前はアメリカ人にとって、コカ・コーラやマックより何よりも大切な響きをもった言葉なんでしょう。ワシントンDCから車で20分程ポトマック川沿いを走るとワシントン大統領のプランテーションだった、マウント・バーノンがあります。ここは今でも多くの観光客が訪れる、アメリカ人の「心のふるさと」と言ってもいいようなところです。
週末や休日は長蛇の列になるので、朝一で行くか週日に行った方がいいでしょう。外国からの観光客はあまり見受けられず、中流以上の知的な風貌のアメリカ人がほとんどでした。
これが母屋ですが、この他にも、奴隷の家、穀物貯蔵庫、燻製を作る家など沢山の建物が昔のままに保存されて点在しています。
母屋をポトマック川沿いの庭の方から見たところ。ここのテラスは高台になっていてポトマック川を一望に見渡すことができます。
母屋につながる廊下、この廊下の先にはプランテーションを管理する事務職が寝泊まりする部屋があります。
燻製を作る家(部屋じゃなくて、家です)。右はワシントン愛用の馬車だったそうです。
これが、プランテーションの全貌ですが、ゆっくり回ると半日以上はかかります。ギフトショップも充実していて、ランドマークのレストラン、博物館、シアターもあります。
博物館に展示されている、大統領就任式で宣誓をするワシントンの蝋人形です。またその時に装着していたとされる義歯も展示されています。ご丁寧に職人がその義歯をつくる当時の様子を上映しています。
ワシントンが実際に使っていたサーベルだそうです。ワシントン婦人が結婚式の際に着ていたドレスとネックレスとイアリングも展示されています。婦人は意外に小柄だったようです。ドレスもネックレスも質素でした。
母屋のミニチュア模型です。ミニチュアといっても高さが1mくらいあって電動で屋根が持ち上がり、3階の屋根裏部屋が見れます。
いろんな設備が整っていて驚きですが、ここは国定歴史建造物には指定されていますが、マウント・バーノン夫人協会が運営し税金は全く使われてないのだそうです。
古き良きアメリカの伝統、しきたりがそのまま生かされているのでしょう。そんな、古き良きアメリカの伝統を守っている人たちの街、「アレキサンドリア」です。マウントバーノンに行く途中にあります。ボストンのビーコンヒルにあるような、古いレンガ造りで、天井が低く、窓も小さく、床もギシギシ音がするような古い建物が今でも大切にされ、そして普通に使われています。新しいもの好きなアメリカ人ですが、大切にすべきものはちゃんとわかっているんですね。
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