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現地オプショナルツアーのJTB ルックアメリカツアー

夏の避暑地ニューイングランドのバークシャー地方へドライブ①

アメリカ


週末を利用して、マサチューセッツ州の西部バークシャー地方を訪ねました。バークシャーは、ボストン市民が夏に訪れる人気の避暑地で、日本で言うところの軽井沢みたいなところと言ったら良いかもしれません。ボストンから車で約2.5時間、ニューヨークから車で約3時間の所にあります。美しい自然に囲まれたのどかな風景がひろがります。img_1バークシャーは、古くから、多くのアーティスト達が、創作の場、生活の場としてこの地を選んでいます。ワシントンDCのリンカーン記念館にある、あの巨大なエイブラハム・リンカーンの像を手がけた彫刻家ダニエル・チェスター・フレンチは、この地に別荘兼アトリエを置いていたそうです。作家ハーマン・メルヴィルが代表作「モービーディック(白鯨)」を執筆した家もこのバークシャー地方にあります。

アメリカを代表するイラストレーター、ノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell)も、晩年、このバークシャー地方で過ごしました。古き良きアメリカのファミリーを描いたノーマン・ロックウェルのイラストは、世代を超えて多くの人たちに愛されています。彼の作品を多く収蔵しているNorman Rockwell Museum(ノーマンロックウェル美術館|9 Glendale Rd, Stockbridge, MA 01262|https://www.nrm.org/)がバークシャー地方のストックブリッジにあります。

ノーマン・ロックウェルの多くの作品は、火事で焼失してしまっていて、残った作品のほとんどが、この美術館の所蔵品になっているそうです。世界最大のノーマン・ロックウェルのコレクションを誇るこの美術館、見応えがあります。彼の代表作とも言える「3重の自画像 (Triple Self-Portrait)」や、約50年もの間、表紙のイラストを担当した「The Saturday Evening Post」誌をはじめとする貴重な作品が、2フロアに渡って展示してあります。ノーマン・ロックウェルは、イラストを描く時に、モデルを使って写真を撮ってから、それを元にデッサンを起こしていたそうで、ファイナル作品と元の写真の両方を比べながら見ることができる展示が、おもしろかったです。

現在、美術館の創立50周年を記念して、美術館の創立の年、1969年をテーマとした特別展が開かれています。1969年は、アポロ11号が月面着陸した年と言うことで、ノーマンロックウェルが描いた月面着陸のイラストもディスプレイされています。1969年は、セサミストリートが初放映された年でもあるそうです。セサミストリートのイラストレーターJoe Mathieuによる、青い巻き毛のモンスター、グローバーのバージョンの「3重の自画像」など、様々な作品が展示されています。グローバーの3重の自画像、かわいかったです。img_2美術館の庭のりんごの木にりんごがたわわになっていました。広大な綺麗な芝生の庭があって、晴れた日には、のんびりリラックスするのも良さそうですよね。カフェも、気持ち良さそうでした。img_3 img_4 img_5ノーマン・ロックウェルが亡くなるまで住んでいたストックブリッジにあった、ロックウェルのアトリエが美術館の敷地内に移築されています。スタジオの中は、とても感じの良いおばあちゃんガイドさんがいて、ノーマン・ロックウェルの生活の様子など、興味深い話を聞かせてくれます。img_6ノーマンロックウェル美術館の他、マサチューセッツ現代美術やクラーク美術館もあります。クラーク美術館は、シンガーミシンの創設者の孫で大富豪のクラーク夫妻のコレクションを所蔵する美術館で、ルノワールなど、19世紀フランス印象派の作品を多く所有していることで知られています。小澤征爾ホールで有名なタングルウッドもバークシャーにあります。ボストン交響楽団が開催してるタングルウッド音楽祭は、アメリカを代表する夏のクラシックの音楽祭として有名です。バークシャーには、他にも、小さなアートギャラリーが、点在してます。

今回、立ち寄った場所で、とても印象に残ったのは、Shaker Mill Books(シェイカー・ミル・ブックス|3 Depot St, West Stockbridge, MA 01266|https://www.shakermillbooks.com/)と言う本屋さん。ノーマンロックウェル美術館から車で10分ほど行ったところにあるウエスト・ストックブリッジと言う小さな町にあります。この味のある建物は、1805年に2つの納屋を移築してできた元製粉所だそうです。img_7このドレス、850ページの辞書からできているのだそう。img_8本で作った棚や、タイプライターのディスプレイ、このインスタ映えしそうな、インテリアは、必見です。新刊、古本、絶版本のようなレア本や古地図も扱っています。オーナーの本に対する愛情が伝わったくるような本屋さんでした。ニューヨークでは、本屋さんが次々と閉店していっているので、こんな本屋さんを見つけて、とても嬉しい気分になりました。img_9 img_10 IMG_2825

バークシャーの旅、まだ続きますが、長くなってきたので、また、次の機会に書きたいと思います。

by ya

ノーマンロックウェル美術館を訪れるツアーはこちら

ノーマンロックウェル美術館とバークシャー地方を訪ねて
https://www.looktour.net/Tour/6509

紅葉満喫 モホークトレイル & ノーマン・ロックウェル美術館を訪ねて
https://www.looktour.net/Tour/6522

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