「オリャンタイタンボ」(Ollantaytambo)はスコから北西97キロメートル、ウルバンバ川の支流パタカンチャ川が流れ込む谷間の町。谷間といっても標高は2,792メートルもある。
インカ時代は要塞として利用されていたとも言われ、この場所から聖なる谷を支配していたとされる。「タンボ」とはケチュア語で「宿泊施設」という意味があるように防壁に囲まれたこの遺跡内は宿泊所としても利用されていた。
インカの末裔が今も昔と何一つ生活をおくっている片鱗が街の至るところに見ることができる。インカ時代の石組みも、何度となく訪れた地震にも寸分の狂い生じることなく整然としている。
インカ時代に造られた水路は、今でも生活用水として十分に使うことができる水が滔々と流れている。そしてマチュピチュ行きの登山列車が出発するオリャンタイタンボは観光地としても人気。
オリャンタイタンボの街に入ると急に道がインカ時代からの石畳の狭い道になりまるでインカの時代にタイムスリップしてしまったかのよう。
段々畑が広がる坂を登ると広場にでるが、かつての太陽神殿だったとも言われる高さ4メートル、幅10メートルにも及ぶ巨石の建造物が残っている。この建造物が何であったのかは解明されていない。
オリャンタという村の山の急斜面にできた遺跡で、段々畑(テラス)のような形が特徴。
宗教的、政治的、軍事のための場所、そして高貴なインカの休息場所でもあったこの遺跡は神殿、天体観測場、儀式のための広場、水汲み場、地下水路、防壁、段々畑、そして食料貯蔵庫などの働きを持っていた場所といわれている。
頂上には太陽の神殿の巨大城壁があり、かつてこの場所が聖なる神を崇拝する為であったことが伺えます。車輪を持たなかったインカの人々がどうやってこの巨大な石を山の頂上まで運んだのかは今なお謎です。オリャンタイタンボは世界遺産マチュピチュに行く登山列車の出発地。ここからマチュピチュの麓のアグアスカリエンテス村までは1時間30分の列車の旅だ。
晴れた日には、オリャンタイタンボ駅から霊峰ベロニカを眺望することもできる。
列車の出発までの間、駅前の屋台で売っている、茹でたてのとびきり大粒のトウモロコシとちょっと塩気の効いたチーズと一緒に召し上がれ!
ここからアグアスカリエンテス駅まで約1時間30分。山あり、谷あり、川あり、渓谷あり、遺跡ありの絶景の旅の始まりです。
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