世界遺産「サカテカス歴史地区」旅行記～後編～ Zacatecas Mexico - スタッフブログ｜JTB ルックアメリカンツアー

メキシコ中央高原北部にある標高2500mの町、サカテカスの旅行記　後編です。
＜前編を見る＞

エデン鉱山を出て、少し坂を上ると見えてくるのがロープウェー乗り場。片道４０ペソを支払い、町一番の観光・ビューポイントであるブッファの丘へ。

↑　町中から見上げていた、あの宙に浮く赤い箱に

↑　自分が今乗っているわけですよ。テンションぶち上がり！　イェイ！中世ヨーロッパな街並みです。

↑　着きました、ブッファの丘！やはりいい眺めだ！中央に見えるのがカテドラルですね。

↑　上には教会やら

↑　その横の展望台

↑　そして革命戦士の銅像なども。実はメキシコ革命時代、この丘は天下分け目の戦いといってもいい大決戦が行われた場所でもあったのでした。丘の上には、その戦いの記録が残された「サカテカス占領博物館」もあります。後方のモコモコっとした巨大芋虫みたいな岩には十字架が突き刺さり、それが夜はライトアップされていい感じです。ちなみにこの丘、週末は夜でもロープウェーでアクセス可能です。最高の夜景が楽しめます。丘を降りてそこから向かった先は・・・

↑　廃墟の修道院跡・・・と見せかけて、実はここが噂の「ラファエル・コロネル美術館」。

↑　まずこの建物からしてすごい！古代遺跡のような古のオーラを放ってます。どこを切り取っても絵になる感じの場所です。

↑　で、この美術館。何がすごいのかというと、世界一の仮面コレクションを誇る、別名「仮面博物館」なのですよ。

↑　入り口から唐突に始まる、アフリカ大陸土着系を皮切りに

↑　スペインから伝えられた宗教的なモチーフとメキシコ各地の先住民文化が融合したユニークな風習、祭礼文化の神髄に触れられます。パレンケ遺跡から発見された翡翠の仮面など、メキシコには古代から伝わる仮面文化がありますからね。にしても、ディープだ。

↑　壁に張り付いた無数の顔・・・異様な雰囲気の呪術的展示空間。だんだん憑りつかれた気分になってきます。

↑　ルチャ・リブレのマスクのルーツと思われる？センスのようなものや

↑　なまはげ系？だったり

↑　顔の中に顔・・・これはきっと映画「エイリアン」のルーツでしょう。な感じで濃すぎる仮面展示ゾーンをやっと抜けたと思ったら

↑　楽器の中にも顔！

↑　クレイコーナーもなんというか、やはりディープ。

↑　そして最後の遺跡出土品コーナーも、これまた期待を裏切らない濃密さでとんでもないことなっていました。

↑　横一列に整列！　なんかカワイイですね。とにかく、ラファエル・コロネルという人物がとんでもないセンスを持ったコレクターであるということはよくわかりました。

↑　別館みたいなところには、画家でもあるそんな本人の絵もあります。幻想的でいいですね。という感じでヘトヘトになりながら鑑賞終了。ニューヨークの「アメリカ自然史博物館」や大阪の「国立民族学博物館」などにも近いテイストを感じましたが、ここは本当に博物館自体が一種のパワースポットのような、そんな強力な異次元ゾーンと化した場所でした。超おススメです。

↑　その近くには抽象芸術美術館もあります。

↑　ここの二階には、あの伝説の1970年大阪万博メキシコ館のために制作された現代壁画が展示されていました。
しかも常設。

↑　時代のパワーと同時に、現代的なセンスも感じます。という感じで、お祭り気分の冷めやらぬサカテカス街歩きが終了。再びカテドラルまで戻ってきたときには

↑　夕日を浴びて輝くファサードがなんとも美しく・・・この時間帯がベストかもしれません。そんな古都、サカテカスの周辺には遺跡や大自然系渓谷群なんかもあり、市内からツアーも出ています。フェスティバルも多く開かれる町なので、今回のようにそのタイミングで訪れてみるのもいいかもしれません。メキシコシティからはやや遠いですが、訪れる価値は間違いなくありますよ！