ラピッド・シティーから15分ほどドライブすると、高台にチャックワゴン・サパー&カーボーイ・ミュージック・ショー と書かれた大きな看板が見えてきます。
ここは、ケビン・コスナーの「ダンス・ウィズ・ウルヴス」の映画で使われたヘッドクォーターのセットが造られた場所で、今のその建物を見学することができます。
隣にはギフトショップや開拓時代の農具などを展示する建物もありますが、お目当てはカーボーイ・ミュージックショーです。このヘッドクォーターとして建てられた家の中でチケットを購入します。
6:30PMに鐘の音が鳴ると、皆んな隣のチャックワゴン・サパーショーと書かれた建物に入っていきます。
中にはすでに大勢のお客さんがお待ちかね! 500~600人は入る観客席・・といっても西部開拓時代の造りなんで、全ては質素ですがそれが売り物ですから文句はありません。これから一列づつ隣の部屋に行ってディナーをお皿に盛ってもらいに行きます。
開拓時代の食事らしく、缶カラのコップとペラペラのアルミのお皿にチキンかビーフ、豆の煮物、ベイクしたポテトとアップルソースという質素なメニュー。 開拓時代のスタイルですから、サーブも粗野で乱暴ですが、ワザとそうしているので、これがまた売り物になってるんです。
アメリカ人のルーツは開拓精神だ! といった連帯感があるんでしょう。 質素な食事ですが皆な同じものを黙々と食べていました。
カーボーイ・ショーはカントリーウェエスタンからビーチボーイズからグレンミラーまで、自然にリズムを取ってしまう心地よいサウンドで楽しめます。
2回ほど飛び入りでのシンガーは、なんと15才。 演歌に通じる、こぶしの利いた声でリズム感が抜群のシンガーでした。
スチールギターを引いている男性はかなり年配の感じでしたが、なんと86才だそうです!ソロをフィーチャーした曲がありましたが、とても86才とは思えないすばやい手の動きでした。
ピエロ役の男性が何度も登場してジョークを連発して、会場を爆笑の渦に巻き込んでました。今日は3割が地元ラピッドシティーのシニア・シティズンでしたがシーズンになると全米、ヨーロッパ(ドイツ人が多いそうです)からの観光客にいっぱいになるのだそうです。
素朴なショー、素朴な食事、そして素朴で暖かい人達で、「どこから来たんだい!」「マウント・ラシュモアには行った?」など気軽に声をかけてくれました。ラピッド・シティーに到着して、だいたいは翌日にマウントラシュモアやバッドランズ国立公園に行く日程が多いですが、到着日の夜は是非、このカーボーイ・ショーを楽しまれてみてはいかがでしょう。
Fort Hays Chuckwagon Supper & Cowboy Music Show
2255 Fort Hayes Drive
Rapid City SD 57702
(605)394-9653
【参照サイト】
・マウントラシュモア国立記念公園の見どころ・楽しみ方
・マウントラッシュモア/アメリカのもう1つの象徴
・人気の添乗員「堀ちえみ」のイエローストーン国立公園への旅のお誘い
・バッドランズ国立公園 50万年の歳月が生み出した荒野Badlans National Park
・クレイジーホース記念碑「コルチャック家族の自費で営むプロジェクト」
・サウスダコタの観光はラピッド・シティーから歴代大統領の銅像がある街
・ウォール・ドラッグ テッドとドロシーが始めた80年も続いている家族ビジネス
【関連ツアー】
・イエローストーン国立公園、マウントラッシュモア、グランドティトンと化石採集5日間
・フライ&ドライブ、マウントラッシュモアとイエローストーン国立公園 5日間
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