バーモント州、いや東海岸を代表するスキーリゾート「キリントン」から東へ20分程走ると「ウッドストック」の町があります。 ニューイングランドの風景がそのまま町になったようなところとでも言いましょうか、どこを見ても絵になるような美しい町です。
人口はたったの3200人ですが、夏はアメリカ人のみならず英国、フランス、ドイツからも観光客が訪れます。
バーモントにはたくさん州立公園がありますが、ほとんど知られていないと思いますが、国立公園も1つあります。「Maarsh-Billings-Rockefeller National Historical Park」。 ちゃんと国立公園管理局が管理しています。
19世紀に半ば、バーモント州のほとんどの森林が伐採されたため侵食と洪水の危機が叫ばれ、自然環境の保護を訴えたのが政治家の、Mr. George Marshだったそうです。
当時のゴールドラッシュで湧くサンフランシスコで弁護士として富を成したMr. Frederick BillingsがMarsh農場を買い上げ、Billingの次女MaryがLaurance S. Rockefellerと結婚し、ロックフェラ財団の潤沢な資金で環境保護活動をその後も続け、そしてこのエステートをバーモント州最初の国立公園として寄付をしたというのが、そもそもの始まりとの事。
何故バーモントに国立公園が? しかもロックフェラーと名が付いている?行ってみるまで謎でしたが、やっとその理由がわかりました。
公園内は自由に散策できますが、マンションの中に入るには1時間毎に出るツアーに参加しなくてはなりません。パークレンジャーが建物の中を案内してくれますが、1時間はちょっと長いな! 今回は参加できませんでした。
ウッドストックの町にはハイキング・トレイルがいくつもあります。 20分で廻れるコースから、このマンションを基点にした2.5時間のコースまで10種類位あってハイキングマップも用意されています。ウッドストックのようなニューイングランド風情溢れる町には、2~3日ゆっくり滞在して毎日違ったハイキングを楽しむ! こんな優雅な休暇を過してみたいもんです。
さてウッドストックの町から南西に20~30分、Windsorという町があります。19世紀、ライフルの生産が絶好調だった頃の工場が「The American Precisio Museum」になって公開されています。
当時のウィンザーはアメリカの最新の工作機械が導入されて、工業化の最先端の町だったのだそうです。展示は当時の工作機械などが主ですが、ここで生産されたライフルも多く展示されてました。
1910年製のシンガーのミシン。 シンガー自身は俳優兼、エンジニア兼、セールスマンという多才の人だったそうで、ミシンの発明は1850だったとの事。
1880年代に作られた自転車。 Weedミシン工場で作られてものだそうで、ハンドル、ブレーキ、サドルとどの造りを取っても美しいラインで出来ています。 近代美術館に展示されていても不思議ではありません。
訪問者が少ないこともあってか、金属の円盤からギアを実際に作って見せてくれます。
そして、そこに好きな名前を入れてくれて、お土産に持たせてくれます。他の博物館だったら絶対にこんなサービスはしてくれませんね。これも、バーモント州ならではサービスです。
American Precision Museum
196 Main Street, Windsor, VT (802)672-5781
www.americanprecision.org
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