メキシコシティーから車で約3時間で世界遺産のケレタロに着きさらにケレタロからが小1時間でサン・ミゲル・デ・アジェンデに到着します。
サン・ミゲル・デ・アジェンデのシンボル、ラ・ポロキア教会(↑)は17世紀、この地に住むゼフィーノ・グティーレス(Zeferino Gutierrez)という石工がヨーロッパのゴシック様式の教会の絵ハガキからインスピレーションを受けて建築したのだそうです。絵葉書1枚が設計図というのは、物凄い創造力です!!
ラ・ボロキア教会はその威容からカテドラルと思われがちですが、司教は居なくあくまで地元の教会です。グアナフォト州のカテドラルはグアナフォトにあります。
ラ・パロキア教会の直ぐ近くにメキシコ独立戦争の英雄イグナシオ・アジェンデ(Ignacio Allende)の家(↑)があります。現在は博物館(↓)となっていますが、風格があります。
イグナシオ・アジェンデは、ケレタロ市長の妻のセーファ・オルティス・デ・ドミンゲスや独立の父を言われるミゲル・イダルゴと連携し、反乱軍の首長となり善戦するもアメリカからの帰途に部下の裏切りでスペイン軍に捕らわれ、斬首させられてしまいます。
イグナシオ・アジェンデは今もメキシコシティーのラ・フォルマ通りにある独立記念碑の地下の霊廟に他の3人の英雄と共に永眠しています。以前は地下にある霊廟の見学ができたそうですが、現在は残念ながら拝観する事はできません。
スペイン人は当初サン・ミゲル・エル・グランデと名で呼んでいましたが、1826年にイグナシオ・アジェンデの業績を称えて、彼の名を街の名に加えました。
サン・ミゲル・デ・アジェンデのスターバックス(↑)、そしてホテル(↓)アメリカにある薄っぺらな佇まいとは趣が全然違いますね。
サン・ミゲル・デ・アジェンデはまた坂の多い街です。
最近では裕福なアメリカ人に人気が出ているようで、引退してから不動産を購入してこの街に移り住むカップルも増えているようで、所々にサザビーの不動産売りますの看板が見られました。
世界遺産に指定され、ケレタロ、グアナフォトと並び観光客に人気の街ですが20世紀初頭には一時、ゴーストタウンになり掛けていたそうです。
美しいコロニアルの街に憧れた芸術家達が徐々に住み着くようになりアートスクール施設などが増えて現在に至っているのだそうです。
今では裕福なリタイアしたカップルや観光客に加えてアーティストやライターを目指す外国からの留学生も多いそうです。
17世紀、18世紀のコロニアル様式の趣の深い建物が立ち並び建物の奥には趣味のいいギャラリー、レストラン、民芸品のお店やカフェがあって、散策するだけで楽しい街です。
ケレタロ、グアナフォトまでも近く、生活の不便も無い、しかもアメリカには絶対に無いコロニアルの風情のある町並み、アメリカ人のお金持ちに人気があるのも十分に頷けます。 それは日本人にも同様! 是非訪れて見てはいかがでしょうか。
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