ウォール街のニューヨーク証券取引所にほど近いところあるデルモニコスは、1837年の創業、ニューヨークに現存する一番古いレストランの一つです。南北戦争が1861年から1865年、カリフォルニアでゴールドラッシュが起こったのが1848年なので、それよりも前から営業していることになります。セオドア・ルーズベルト、「トム・ソーヤーの冒険」の著者マーク・トウェイン、「サロメ」の作者オスカー・ワイルド、JPモルガンやナポレオン3世など、名だたる著名人が通った老舗デルモニコスに、2018年冬のレストランウィークで行ってきました。
店内は暗めの照明で、チョコレート色の木と白いテーブルクロス、革張りの椅子。孔雀の羽のモチーフの壁紙が印象的でした。
お店の入り口のイラストが入ったかわいいお皿。
前菜:ベイビー・アイスバーグ・ウェッジサラダ
ブルーチーズとドレッシングがたっぷり。レタス、アップルウッドベーコン、紫玉ねぎ、トマト、とシンプルながら素材が引き立つ一品。
前菜:アクエレッロ・リゾット
リゾットの中には、プリプリのエビが入っていて、濃厚なお味でした。上のタコ、柔らかく香ばしいタコがリゾットによく合いました。上に乗っているオレンジ色のものは、ペッパーのジャムです。
メイン:ペティート・フィレ・ミニョン
ペティートと言いながら、ちょうど良いボリューム。とても柔らかいお肉でした。ソースはカベルネワインのソースでした。付け合わせは、デルモニコ・ポテト。アメリカの定番サイドディッシュのデルモニコ・ポテトの名前の由来になった一品。デルモニコ・ポテトは、ベシャメル・ソースとチーズの入ったポテトグラタンで、エイブラハム・リンカーンも、ここのこのポテトのファンだったとか。付け合わせのもう一品は、カリフラワーのロースト。塩の加減も、焦げ加減もちょうどよかったです。
メイン:デルモニコ・ステーキ
この特大のステーキは、$20の追加料金がかかりました。デルモニコス以外のステーキ店でも、デルモニコステーキと呼ばれる、このレストランが考案したお肉の切り方で出される骨なしのリブアイ・ステーキ。こちらは、塩胡椒の味付けのみ。フィレ・ミニョンより脂が乗っていてジューシー。外側のカリカリの焼き具合が絶妙でした。付け合わせは、フィレ・ミニョンと一緒で、デルモニコ・ポテトとカリフラワーのローストでした。いつも脂身の少なく柔らかいフィレ・ミニョンを好んで食べるのですが、この日は、二人とも合意でこのリブアイがwinnerでした。
デザート(手前):ダークチョコレート・ムース・ケーキ
思ったより甘さ抑えめ。私のお気に入りは、一番下の層のカリカリのヘーゼルナッツのプラリネ。
デザート(奥):ニューヨークスタイル・チーズケーキ
ふんわり、しっとりとしたチーズケーキ。甘酸っぱいラズベリーピューレとよくあいました。
実は、このデルモニコスのあるビルディング、ニューヨークのインスタグラーにとても人気のあるスポットでもあるんですよ。現在、改修工事用の足場がかけられていましたが、こんな建物です。
以前、日中に行って撮った写真はこんな感じです。
そして、このビルディングはニューヨークでは珍しい五叉路の一角にあって、見上げるとこんな感じの写真が撮れます。デルモニコスに行く際は、外観のチェックもお忘れなく。
サービスがとてもよくて、お店の人がみんな親切でした。お水を継ぎ足してくれるタイミングや、お皿を下げるタイミングもとてもよかったです。メインの後、お腹がいっぱいだねと話していると、デザートを出すタイミングをちょっと待ちますか?と聞いてくれたり、細かい心遣いがとても嬉しかったです。気持ちよく、ゆっくりと、美味しいディナーを楽しむことができました。約180年の歴史を持つこのレストラン、長い間ニューヨーカーに愛され続けているのがわかる気がしました。
by ya
Delmonico’s Restaurant
56 Beaver St.
New York, NY 10004
https://www.delmonicosrestaurant.com/
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