サンフランシスコ「マーク・トゥエインホテル」のビリー・ホリデー・スイート - スタッフブログ｜JTB ルックアメリカンツアー

ジャズファンならあの世に持って行きたいアルバムを１０枚選べといったら、多分「ビリー・ホリデー」の１枚が入るのではないでしょうか？サンフランシスコのマーク・トゥエイン・ホテル（Mark Twain Hotel）にはなんと「ビリー・ホリデー・スイート」という部屋があったのです。チェックインするまで知らなかった！

フロントデスクでチェックインをしようとして、ハタと目に入ったのは壁に描かれたビリーホリデーの顔です。聞いてみると彼女が泊まった部屋があるとの事。しかも今夜は空いていて通常の料金で泊まれる、、これはひょっとすると夜中に彼女のスピリットに触れられるかな？との期待から躊躇なくその部屋に泊まることにしました。

部屋の前には、ちゃんとビリー・ホリデースイートと書かれてあります。彼女が麻薬所持で捕まる前まで泊まっていた日、１９４９年１月２２日と刻まれています。

この部屋は２階でTaylor通りに面しているので、結構車の騒音が入ってきますが、６０年前ビリー・ホリデーもこの窓から通りを眺め、 ~~I’m fool to want you~~~なんて口ずさんでいたんではないかなっと想像すると感慨深いものがあります。

壁にはもちろん、ビリーホリデーのイラスト画（もうちょっと良い写真を飾って欲しいかったですが）逮捕された当時の新聞記事などが飾ってありました。

部屋は、こじんまりしていますが設備は必要にして十分、コストパフォーマンスは高いです。古い建物にしてはメンても行き届いていてバスルームも清潔です。

寝る前には、彼女に思いを馳せてどうかスピリットに会えるようにと願ったのですが、旅の疲れか、アルコールが効いたのか、ぐっすり眠ってしまい
残念ながらスピリットに遭遇することはできませんでした。「あなた、まだまだ修行が足りないわよ！」という事なのでしょう。

このMark Twain Hotelは、サンフランシスコ・ヒルトン・ホテルの前でロケーションも文句無し、料金もお得でお薦めです。マーク・トゥエインは小さいホテルですが、よく隅々まで気が通っているというかよくメンテされた暖かい感じのするホテルです。ここをベースに情緒あるサンフランシスコの街をじっくり楽しんでみるのもいいのではないでしょうか？そして、もちろんJazzファンの方は是非ビリー・ホリデースイートに泊まってみてください。彼女のスピリットに会えるかもです。