ニューメキシコ州と言えば世界遺産のタオス・プエブロ、街全体がアートのサンタフェ、カールスバッド国立公園などなど、思いの他見どころが多い州ですが中でも意外と人気の高いのが、ホワイトサンズ国立モニュメントです。 よく国定公園と訳されていますが日本のように国定公園は地方自治体が管理するのと違って国が管理しているので厳密には「国立モニュメント」が正しい言い方ですね。
テキサス州のエルパソから車で2.5時間、辺鄙な場所にありがちな国立モニュメントとしては比較的アクセスの良い場所です。 モニュメント入り口近くのビジターセンターセンターはサンタフェの街にあるようなアドービ煉瓦の造りでギフトショップも充実しています。
ホワイトサンズ内はデューンズドライブで往復で16マイル、途中に4つあるハイキングトレイルのうち、入り口近くにあるインターデューン・ブロードウォークは車椅子のアクセスもできるようになっています。夏はとにかくスニーカーの底のゴムが溶けると思うほど暑いので、水は十分に準備しておきましょう。
いたるところで見られるヤッカの木。 絶え間なく移動する砂丘で、砂に覆われると急激に茎を垂直方向に伸ばして砂の上に葉を出して生き残るのだそうです。 複数の活性成分が含まれていて、注目されているのはサポニン(シャボン玉のシャボンと同じ語源)で、水と混ぜると泡立つ事からインディアンは石鹸の代わりに使ったとの事。
砂地の地面から数センチのところに咲く、直系が1cmにも満たないピンクの花Centaury(シマセンブリ)。この過酷な自然の中で、どうやって生き延びているのか不思議です。
デューンズ・ドライブの一番奥にある、ハート・オブ・サンズ。ここにはアルミ製の日よけの付いたピクニックテーブルが並んでいて、ビーチに良くある風景ながら純白の全く水の無い無機的な風景とのミスマッチが、なんとも不思議な光景です。
ここは世界的なパワースポットの1つで、砂からでるエネルギーが心の平穏や子供のような無邪気な心に貢献するという説もあるようですが、確かに見渡す限り白い砂、青い空と雲という光景は邪念を取り除く効果はあるかも。しかしながら、とにかく暑いのでそんな考えを持つ余裕も無いことも確かですね。
時間が許せば、日の出又は日没近くに居合わせて写真を撮ってみたいですね。とにかく昼間は強烈な光の洪水でなかなか良い写真は取れません。白い丘の上に立った感覚は不思議と何日たっても忘れること無く残っているのはやはりパワースポットの力なのでしょうか? それと車が2,3台しか止まってなかったブロードウォークで突然日本人から声をかけられて、しかも同じニューヨークから来た人達で、またまた偶然にも小さな人助けができたのも、ひょっとしてこれもパワースポットのなせる業? だったかもしれません。
【関連記事】
・ニューメキシコの世界遺産 「タオス・プエブロ」
・知られざる美術館「ミリセント・ロジャース・ミュージアム」
・「プエ・クリフ 廃墟の洞穴の家」 Puye Cliff ニューメキシコ
・アコマ スカイ・シティー 1000年の歴史の天空都市~ギャロップ
・アメリカ最古の温泉「オホ・カリエンテ」 ニューメキシコの秘境の湯
・アメリカ最古で最も美しい街「サンタフェ」
・アメリカの異郷ニューメキシコ州 ~太古のスピリッツが息づく土地~
・カールスバッド洞穴群国立公園「ビッグルーム 想像を超えた神秘さ」
・カールスバッド洞穴群国立公園 キングスパレス、シーニックルームズ