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メーシーズのホリデー・ショーウィンドウ(前編)

アメリカ

ニューヨークでは年末のホリデーシーズンになると、各大手デパートがそれぞれに予算をかけて趣向を凝らし、ウィンドウに華やかで大規模な飾り付けをするのが伝統になっていますね。

それは一種のショーと言ってもよいレベルで、いつも窓の前に人々が集まっています。
ニューヨークでは19世紀後半に、各デパートが1階の窓に商品を陳列し始めました。やがて1874年に『メーシーズ』の当時のオーナー、R. H. メイシーがある革新的なアイデアを思いつきます。ホリデーシーズンのショーウィンドウに、人気小説からの場面を人形で再現したのです。『アンクル・トムの小屋』というその小説は、奴隷制度を告発すると同時に、キリスト教の「愛はどのような困難にも打ち勝つ」という思想も備え、19世紀に出版されたのち、聖書に次いで最も読まれた書物になりました。その後、それは児童文学にもなり、若い世代にも広く読まれました。(画像では今年の同店の展示をご紹介します)

20世紀に入ってから他のデパートでも、ホリデーシーズンのショーウィンドウの飾り付けが開始され、その魅力に惹かれて店内に入る人が増えた。やがてその時期以外でも、一年を通じて以外でも効果が出始めました。

ショーウィンドウに宣伝文句を躍らせるよりは、宣伝色を抑えた飾り付けを用いて視覚的に訴える方が、人々に店に入りたいという気持ちにさせたわけです。店の窓はただの窓ではなくなりました。

その後、バーニーズ・ニューヨークやサックス・フィフス・アベニュー、グルーミングデールなども年末に同様の飾り付けを始めましたが、メーシーズが一番、観覧されており、ピーク時は1日に1万人の地元の人と観光客が観るとのことです。

ダウンタウンあたりのヒップな店では、以前にショーウィンドウの中で、ライブのパントマイムが行われるという面白いアイデアもありましたが、ライブであれば、以下のようなのはどうでしょう?

「家族を住まわせる」
ショーウィンドウ内は住居になっており、母がショーウィンドウの外で遊ぶ子供に、「よしおー、ごはんやでー」と叫び、子供が通りからその『自宅』に走り戻ってくるという微笑ましい光景を垣間見ることもできる。

(後編に続きます)

by シュバリエ・ド・バリバリ

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