カールスバッド洞穴群国立公園 ツアーで見るキングスパレス、シーニックルームズ Carlsbad Caverns National Park

 カールスバッド洞穴群国立公園は、自分で廻れるメイン・コリダー、ビッグルームだけでも半日がかりで相当に楽しめますが、レンジャーのツアーでないと見れないシーニックルームズは是非時間たっぷりとって参加してみる価値は十二分にあります。夏は当日だと満席になってしまう可能性が高いので、事前に電話かインターネットで予約をしておくことをお薦めします。

ビジターセンターは8時からオープンですが、8時前から入り口で待つ人もシーズン中は多くいます。ビジターセンターには収入洞や数十万匹もいるコウモリに関する展示やフィルム、かなり大きなギフトショップがあります。

キングスパレスツアーは約1時間半、一周約1マイルのコースで大人は1人8ドル。 ビジターセンターからエレベーターで一挙に地下230メートル降りたところにあるランチルームから出発です。

グループサイズは毎回30~40名と、人気のツアー。 撮影スポットが沢山ありますが、行きはひたすら歩いて、帰りにゆっくりと好きな所で好きなだけ写真を撮って下さいという流れ。

目の前の神秘的な光景に目を奪われっぱなしになりますが、天井からも無数の鍾乳石が垂れ下がっています。

洞窟内はフラッシュも三脚撮影もOK。 フラッシュだと色が変色してしまったりなかなか難しいので、できれば三脚を持参されたら良いでしょう。 エルパソのK マートで$15くらいでトラベル用の小型の三脚が売っていますが、それでも十分です。

重厚なカーテンが天井から垂れ下がったように見える、Queens Draperies。

人間がイメージしうる抽象的な形の枠をはるかに超えたような、宇宙空間のような神秘的な光景。

まるで、陶器で造ったような巨大な芸術作品のようにに見えるVeiled Statue。

レンジャーが「さて、みなさん全ての携帯電話、カメラの電源を切って下さい!」と言って、洞穴内を数分間の間真っ暗にしてくれました。 どんなに田舎でも、真夜中でも日常的にはなんらかの音と光がありますが、ここでは全く光が無い、音が無いという時間を、初めて体験することができました。

良く良く耳を澄ますと、水滴がはるか遠くで滴り落ちてこだまするのが聞こえてきます。 それも虫の足音のような小さな音で。。。  レンジャーが突然話し出しましたが、人間の声のなんと美しいことか! この洞窟の中でシンフォニーの演奏が実現したら、これは素晴らしい! と思いました。

上の写真は天井ですが、レンジャーに案内されないと気が付きません。

シーニックルームズにはQueen's Chamber(女王の間)、King's Palace(王宮)、Papoose Room(赤ちゃんの部屋)、Green Lake Roomなど、1時間半はあっという間に過ぎてしまいます。

この地域は赤道付近に位置し、この付近は内海で600キロメートルにもわたる浜辺だったとのこと。 浜辺には貝殻や藻の残骸が沈殿し方解石と呼ばれる石灰岩の主成分となる地層が出来あがり、やがて大陸移動と共に台地が隆起、海水は蒸発し浜辺には石灰岩などの堆積岩が溜まっていった。今から2億5千万年前にキャンバスが貼られ、洞窟内部に空洞が出来始めた500万年くらい前から絵の具が塗られ、ようやく現在の完成した姿を見ることができる、、、カールスバッドは2億年の時が創造した、人の叡智を遥かに超える芸術作品といっても過言ではないでしょう。

 

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関 克久

関 克久

Sales & Marketing Div., GM at JTB USA Inc.,
旅行のプロデュースに携わって30年。趣味は写真。「百聞は一旅に如かず」旅に出て初めてわかるのは、実は故郷の良さなのかも知れません。旅は百薬の長がモットーです。
関 克久

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