ミリセント・ロジャース・ミュージアムは、ニューメキシコの世界遺産「タオス・プエブロ」の街タオスから4マイルのところにあります。ミリセント・ロジャースは1902年に生まれ、ココ・シャネルさんと並ぶ当時のファッション界を代表する美しい女性だったそうで、早くからインディアン文化に感銘しタオスに住まわれていたのだそうです。
1953年に亡くなった後、膨大なインディアンジュエリー、ラグ、陶器などを息子さんが町に寄付をしこの美術館ができたのだそうです。
見渡す限りニューメキシコの高地という何も周りに無いところにこんな美術館がある事が驚きですが、コレクションが期待に反してかなりの見ごたえがありました。
当時はインディアン文化などは誰も顧みる人もいなかった時代でしょうが、先見性とセンスの良さはまさに時代を超越していたのだと思います。
インディアン・ジュエリーのコレクションの数々をじっくりご覧下さい。
スペイン文化の影響を受けたデザインも多くみられます。
ネイティブ・インディアンが作った作品とそうでない作品は目が肥えてくると一目でわかるようになるのだそうです。「ズニ族のデザインでも作ったのはどうもポピのようだとか、、」と言った会話になります。 うーん、やっぱり奥が深そうですね。
インディアン・ジュエリーの他にもラグや民芸品、工芸品やありとあらゆるインディアンカルチャーの貴重なコレクションが展示されています。
ミリセント・ロジャースさんのようにタオスに魅せられた人は多く、ハリウッドのスター、ジュリア・ロバーツさんもここに家を持っているそうです。美しい景色そして美味しい空気と水、ここは居るだけで体が軽くなったような感じがします。案内していただいた女性もマイアミから来て一目惚れし10エーカーの土地を買って家を建てたんだそうで、他に住む気も結婚する気も無いのだそうです。やはり、人間を惹きつける何かがこの土地にはあるのでしょう。
【関連記事】
・ニューメキシコの世界遺産 「タオス・プエブロ」
・「プエ・クリフ 廃墟の洞穴の家」 Puye Cliff ニューメキシコ
・アコマ スカイ・シティー 1000年の歴史の天空都市~ギャロップ
・往年のスター達の常宿 ルート66の宿場町ギャロップのエル・ランチョ・ホテル
・アメリカ最古の温泉「オホ・カリエンテ」 ニューメキシコの秘境の湯
・ホワイトサンズ国立モニュメント「ニューメキシコの純白のパワースポット」
・アメリカ最古で最も美しい街「サンタフェ」
・アメリカの異郷ニューメキシコ州 ~太古のスピリッツが息づく土地~